イナバガレージを快適に!エアコンをDIY~その1~室内側
- 更新日:2023.08.05
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夏熱く、冬寒い!
過酷な環境の代名詞のようなガレージを、快適空間にしたい!
そんな想いで、これまで断熱処理、換気扇の取り付けなどに取り組んできた。
そんな私の戦いは、とうとう佳境を迎えた。
人類が手にした至宝とも言える家電エアコンの設置だ。
すでにブツはある。
↑コレの古い機種だ。
賃貸に住んでいた時に使っていたエアコンで、この日のために、わざわざ取り外して保管していたのである。
エアコン設置は心理的ハードルが高い。
・取付が難解(のように思われる)
・専用工具が必要(な予感)
・エアコンが高額、失敗の不安が大きい
ザっと挙げただけでも、幾多の障害がある。
かつて、数年ごとに引っ越ししていた時は、このハードルを超えることができず、毎回プロに依頼していた。
そんなある時、取り付けしてくれた業者さんが、
「こんなのカンタンだよー!」
と、親切に解説してくれた。
これがキッカケで、一念発起。
以後は、引っ越しのたびに自分で取り付け・取り外しをするようになったのでした(^^♪
スチールガレージは、気密性が低く、地面からの放熱も大きい、そして空間も広い。
ってことで、本来ならパワーの出せる200Vタイプを設置したいところである。
しかし、使っていたエアコンを再利用したいというケチケチ精神から、100V、14畳用を設置することとする。
まずは、ガレージ内に専用コンセントを設置する。
設置方法は普通のコンセントと同じ。
ただし、専用コンセントの負荷が大きいため、途中で分岐していない回路を使う。
次に、室外機とエアコン本体とをつなぐための配管を通すための穴を壁にあける。
ドリルで連続的に小さな穴を円形に空けて、、、
ニッパーで穴の間を切り離す。
換気扇を取り付けた時と同じ要領だ。
この穴に、配管保護と雨水の侵入防止のため、壁穴用パイプ(貫通スリーブ)なるものを通す。
これを省略する取り付け業者もいるが、そもそも安いモノなので、DIYでは使った方が良いだろう。
マニュアルによると「壁の構造によっては、壁穴用パイプを使用しないと、漏電などの原因になるため、法律でその使用が定められている」とのこと( ゚A゚)ホゥ
貫通スリーブを設置したら、「電源ケーブル」と「ドレインホース」「ペアコイル」を通す。
これらは、エアコンに付属してないので、現場に合わせた長さのモノを別途購入する必要がある。
「電源ケーブル」は3芯線の太さ2mmのフラットケーブル(VVF3×2.0mm)を使うのが一般的。
「ドレインホース」はその名の通り、結露した水を屋外へ排出するホースである。
蛇足だが、このホース、害虫の進入路になるとの噂があるので、室外側に害虫の進入防止用のキャップをつけておくと安心。
100均でも売ってました。
「ペアコイル」は、保温材で巻かれた太さの異なる大小2つの銅管で、別名「冷媒管」。
太い銅管と細い銅管の2本がセットになったものである。
100vタイプのエアコンなら、たいてい「2分3分」と呼ばれるサイズが適合する。
ペアコイルは、端をラッパ状に加工した「フレア加工済」のものを購入。
↓フレア加工
このフレア加工をするためには専用工具が必要なんだけど、なぜか塩ビカッターセットに付属してたので一応持っている。
が、1回試してみただけで、全然使ってない(((^_^;)
自分でもできなくはないが、加工精度が低いとガス漏れするので避けてるのだ。
エアコン取付位置の壁にホールソーで穴あけ。
壁に配管を通す。
ホールソーは、いろいろな大きさの穴があけられるタイプ。
ひとつ持っていると地味に役に立ちます。
通常、エアコンの配管を穴から室外に出してペアコイルを接続するのだけど、今回は諸事情によりエアコン本体裏で接続することにした。
屋外からペアコイルを引き込み、所定の位置で接続できるよう位置を調整しておく。
作業はここで暫く中断。
石膏ボードを張ったり壁紙を張ったりといった内装作業を進めてから再開した。
本体の台座を取り付け。
ペアコイルは左側から、ドレインホースと電源ケーブルは右側から出してみた。
エアコン裏のスペースが少ないので、その方が少しでも設置しやすいかなと。
で、エアコン本体の取り付け。
まず、本体上部を台座に引っ掛けて仮置き。
で、裏側でペアコイルを本体側と接続する。
このペアコイルの接続がエアコン設置のキモ。
ここの締めが甘いとガスが漏れ、エアコンが効かなくなる。
逆に絞めすぎると、フレアが壊れてガスが漏れるとか。
ってことで、「トルクレンチ」で締めるのが一般的。
大抵のエアコン取付マニュアルにも「必ずトルクレンチを使用すること」と記載がある。
が、DIY用途で買うには、あまりに高い!
よって、私は普通のレンチで締めます。
締める強さは「緩いよりは締めよ」てなスタンスでギューッと締めておく。
「強すぎても良くない」と言われるが、明らかに限度を超えた異常な締めつけをしなければ問題なかろう。
私は締め付け不足でガス漏れさせた経験があるので、強めに締める方が良いと信じてます(;^ω^)
あとは、ドレインホースの取り付け、電源ケーブルの接続をして、本体を壁に設置すれば室内側はOK。
電源ケーブルの接続は、皮膜をむいて突っ込むだけ。
次回は室外機を設置する。