過酷な環境のガレージを快適空間にしたい!
スチールガレージといえば、夏熱く、冬寒い空間である。
これまでに、断熱や換気などの対策を講じ、だいぶマシになっているはずだが、それでも夏や冬は快適空間とは程遠い状況だ。
まぁそれが当たり前なのだろうが、私が目指しているのはインナーガレージ風のエレガントな空間。
てことで、エアコン設置はマストなのであった。
エアコンの取り付けはDIY!?
DIYでエアコンを取り付けるのは心理的ハードルが高い。
・取付が難しい(ように思われる)
・専用工具が必要(かも)
・エアコンが高額、失敗の不安が大きい
しかし、実際のところは取り付け自体はそこまで難しくない。
専用工具がなくても、何とかなったりもするし。
でも、失敗した時の精神的・金銭的ダメージはデカい(^_^;)
私は以前に打ちひしがれた経験があります(笑)
てことで、純粋にDIYを楽しみたいとか、自分の好きに設置したいって場合を除けば、むしろ業者さんに任せる方がトータルではお得だと思っている。
しかし、今回はスチールガレージへの取り付けなので、事情がチョット違う。
業者さんにしてみれば難しくないはずだが、穴あけや下地補強が面倒だし、イレギュラーな作業なので、いい顔はされないだろうし断られてもおかしくないのだ。
さらに、以下の理由もあって、DIYに挑戦することにした。
理由1.エアコンが手元にある
実は取り付けるエアコンは、すでに手元にある。
賃貸に住んでいた時に使っていたエアコンで、この日のために、わざわざ取り外して保管していたモノだ。
ただし、新品でないエアコンの取付は、業者さんに依頼しづらい。
取り外し⇒再設置のセットならば、応じる業者さんは多いが、「中古のエアコンを設置する」という作業は断られることが珍しくないのだ。
ガス漏れや故障しているリスクがあって、トラブルになりやすく敬遠されるのである。
さらに、ガレージへの設置という特殊な依頼となると、受けてくれても設置費用が高く見積もられそうな予感がする。
理由2.エアコンを取り付けた経験がある
かつて、数年ごとに引っ越ししてたことがある。
数年でエアコンを買い替えるのは勿体ないので、毎回プロに依頼して移設してもらっていたのだが、ある時に対応してくれた業者さんが、
「こんなのカンタンだよー!やってみたら?」
と、親切に解説してくれた。
これがキッカケで、一念発起。
以後、引っ越しのたびに自分で取り付け・取り外しを4回こなしてきたので、心理的ハードルが低い。
設置するエアコン
設置するエアコンは↓コレの古い機種である。
スチールガレージは、気密性が低く、地面からの放熱も大きい、そして空間も広い。
ってことで、本来ならパワーの出せる200Vタイプを設置したいところである。
しかし、使っていたエアコンを再利用したいというケチケチ精神が勝って、100V、14畳用を設置する。
専用コンセントの設置
エアコンは消費電力量が大きいので、専用コンセントを設ける必要がある。
うちのガレージには2系統の電源が引き込まれており、そのうちのひとつをエアコン専用とする。
要は途中で分岐せずに専用コンセントを設けるだけ(電気工事士の資格が要ります)。
ガレージ壁面への穴あけ
次に、室外機とエアコン本体とをつなぐための配管を通すための穴を壁にあける。
ドリルで連続的に小さな穴を円形に空けて、、、
ニッパーで穴の間を切り離す。
換気扇を取り付けた時と同じ要領だ。
配管・配線
この穴に、配管保護と雨水の侵入防止のため、壁穴用パイプ(貫通スリーブ)なるものを通す。
これを省略する取り付け業者もいるが、そもそも安いモノなので、DIYでは使った方が良いだろう。
マニュアルによると「壁の構造によっては、壁穴用パイプを使用しないと、漏電などの原因になるため、法律でその使用が定められている」とのこと( ゚A゚)ホゥ
貫通スリーブを設置したら、「電源ケーブル」と「ドレインホース」「ペアコイル」を通す。
これらは、エアコンに付属してないので、現場に合わせた長さのモノを別途購入する必要がある。
「電源ケーブル」は3芯線の太さ2mmのフラットケーブル(VVF3×2.0mm)を使うのが一般的。
「ドレインホース」はその名の通り、結露した水を屋外へ排出するホースである。
蛇足だが、このホース、害虫の進入路になるとの噂があるので、室外側に害虫の進入防止用のキャップをつけておくと安心。
100均でも売ってました。
「ペアコイル」は、保温材で巻かれた太さの異なる大小2つの銅管で、別名「冷媒管」。
太い銅管と細い銅管の2本がセットになったものである。
100vタイプのエアコンなら、たいてい「2分3分」と呼ばれるサイズが適合する。
ペアコイルは、端をラッパ状に加工した「フレア加工済」のものを購入。
↓フレア加工
このフレア加工をするためには専用工具が必要なんだけど、なぜか塩ビカッターセットに付属してたので一応持っている。
が、1回試してみただけで、全然使ってない(((^_^;)
自分でもできなくはないが、加工精度が低いとガス漏れするので避けてるのだ。
室内側の穴あけ
エアコン取付位置の壁にホールソーで穴あけ。
壁に配管を通す。
ホールソーは、いろいろな大きさの穴があけられるタイプ。
ひとつ持っていると地味に役に立ちます。
通常、エアコンの配管を穴から室外に出してペアコイルを接続するのだけど、今回は諸事情によりエアコン本体裏で接続することにした。
屋外からペアコイルを引き込み、所定の位置で接続できるよう位置を調整しておく。
室内機の取付
配管を設置した後、暫くエアコン関係の作業は中断。
石膏ボードを張ったり壁紙を張ったりといった内装作業を進めてから再開した。
本体の台座を取り付け。
ペアコイルは左側から、ドレインホースと電源ケーブルは右側から出してみた。
エアコン裏のスペースが少ないので、その方が少しでも設置しやすいかなと。
で、エアコン本体の取り付け。
まず、本体上部を台座に引っ掛けて仮置き。
で、裏側でペアコイルを本体側と接続する。
このペアコイルの接続がエアコン設置のキモ。
ここの締めが甘いとガスが漏れ、エアコンが効かなくなる。
逆に絞めすぎると、フレアが壊れてガスが漏れるとか。
ってことで、「トルクレンチ」で締めるのが一般的。
大抵のエアコン取付マニュアルにも「必ずトルクレンチを使用すること」と記載がある。
が、DIY用途で買うには、勇気のいるお値段。
よって、私は普通のレンチで締めます。
締める強さは「緩いよりは締めよ」てなスタンスでギューッと締めておく。
「強すぎても良くない」と言われるが、明らかに限度を超えた異常な締めつけをしなければ問題なかろう。
私は締め付け不足でガス漏れさせた経験があるので、強めに締める方が良いと信じてます(;^ω^)
注意 度を越えて強く締めすぎるとネジ切ってしまうことがあるみたい。 こうなると、個人ではリカバリーが難しく、その代償は小さくありません。 まぁホントに度を超えた締め付けでないとネジ切ることは無いと思いますが・・・ |
あとは、ドレインホースの取り付け、電源ケーブルの接続をして、本体を壁に設置すれば室内側はOK。
電源ケーブルの接続は、皮膜をむいて突っ込むだけ。
次回は室外機を設置します。