エアコンを200VタイプにDIYで取り替えたい!~エアコンの取付~

室内DIY

エアコン取り付けDIYはお得なのか?

エアコン取り付けなんて簡単だよ!

そう言って、ある業者さんがエアコンの取り付け方法を解説してくれたおかげで、今では難なくエアコンを取り付けられるようになった。

 

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そうと思い込んでいたのだけど、実家のエアコン付け替えに挑戦したところ、あっさり自信が吹き飛びました。

取り付けに挑戦したエアコンは三菱電機の霧ヶ峰200Vタイプ。

 

200Vエアコンの配管

コンセントの200v化を行い、あとはエアコンを取り付けるだけ。

口笛ふきながら作業するくらいの気持ちで開始したのだけど、すぐに最初の問題が発覚した。

従前のエアコンに使っていたペアコイル(冷媒管)を再利用しようとしたら、サイズが違うのだ。

これまで扱ってきた100Vエアコンはすべて「2分3分」という規格のペアコイルを使っていたのだけど、確認したところ今回のは「2分4分」。

200Vエアコンになると配管が太くなるのね。

 

てことで、作業を中断し、近くのホームセンターへ買いに走る。

が、ありません。

仕方ないので、少し離れた別のホームセンターへ行ってみる。

が、ありません。

車で1時間ほどかかる大型のホームセンターならあるだろうと思われるけど、嫌な予感がして念のため電話で在庫確認してみたら、、

置いてません

 

なんと、行ける範囲のホームセンターでは「2分4分」のペアコイルを扱っていなかったΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

「2分3分」は小さなホームセンターでも扱っているのに!

 

こうなると、入手先はネットショップ以外になく、翌週末まで作業を中断せざるを得ない。

猛暑のなか、実家のリビングにエアコンがない状態で我慢してもらわなければならない心苦しい展開となり、この時点で「こんなことならプロに頼めばよかった」と後悔し始める。

口には出さないが家族もそう思っただろう(^^;)

しかし、既に作業し始めた段階でプロに頼むのは体裁が悪いし、頼まれる方も素人が取り付けかけた状態で引き継ぐのは嫌だろう。

 

作業再開

てことで、ネット購入したペアコイルを携えて翌週末に再び実家へ帰省、取り付け作業を再開した。

 

配管さえ手に入れば、「2分4分」と太くなってもやる事は変わらないので、難なく取り付けは完了。

真空引きをしてガスを配管内に開放すればおしまい、という状態まできた。

 

真空引きで問題発生

ここで大問題が発生する。

真空引きを開始した直後、

ポーン!

真空ポンプの安全弁らしきモノが吹き飛んでしまったのだ。

 

使っている真空ポンプはメーカー名もわからない代物。

マニュアルにも特段の記載がなく、吹き飛んだのが安全弁かどうか実際のところは不明なのだが、感覚的にはそれで間違いなさそうである。

安全装置が働く状況といえば、ポンプが空気を吸っても吸っても真空にならない状態、すなわち冷媒配管の接合不良で空気漏れがあることを意味していると推察された。

しかもすぐに安全弁が作動するってことは、かなり大きな空気漏れがあるってこと??

 

通常、フレアナットはトルクレンチを使って規定の力で締めることになっている。

しかし、トルクレンチは高いのでケチって買わず、感覚で強めにギューっと締めていた。

締め付け不足でガス漏れするよりは強い方が良いだろうと考えていたのだ。

この時、無茶な力をかけるとフレア部の破損につながることがある。

これは据付マニュアルにも記載があるので知っていたけど、やってしまったのだろうか。

 

その可能性を考えると、背筋が冷たくなった。

ペアコイル側の破損であれば、ペアコイルを切り詰めるか買い直せば済む。

でも、エアコン側の配管が破損してたら、「ロウ付け」という補修作業が必要でプロに頼むしか道はない。

 

悲壮な気持ちで接合部をチェック。

しかし見た目には特に問題なさそう。

てことは、締め付け不足か接続不良であろうか。

 

いったん、取り外して再度接続し、恐る恐る真空引きをしてみる。

が、無情にも安全弁らしきモノは再び吹き飛んだ。

 

フレア部を再チェックするが、やはり破断しているようには見えないので、次は締め付け不足を疑う。

とは言え、締め付け過ぎを疑ったあとなので、あまり強い力をかけるのはもう怖い。

 

てことで、トルクレンチを買いました。

コレを買うくらいならプロに依頼した方が安く済むのだけど、ここまでくると後には引けないのである。


 

で、祈るような気持ちで再び真空引き。

しかし、再び結果は同じ。

接続部以外から漏れているのか?

そもそも初期不良なのか?

いろいろが渦巻いて、もうお手上げ状態。

 

夕方から開始したため、辺りは既に暗くなりつつあって、これ以上続けてもラチが明かない。

この日は一旦終了し、ズーンと沈んだ気持ちで夕食を取って、風呂に入り就寝した。

寝床でネット検索していると、エアコン取り付けを生業にしているプロの人が「どうしてもガス漏れ箇所を特定できずノイローゼ気味になった」とブログに書いているのを見て、自分は趣味でエアコン取り付けして挫折しているだけだけど、プロは限られた時間で必ずやり遂げないといけないのだから本当に大変だなと同情した(@_@)

 

原因が判明

翌日、早朝から再度組み直してみる。

が、結果は同じ。

もうプロを呼ぶしかないかとあきらめかけたけど、ふと、真空ポンプの異常という可能性もあるかなと考えた。

これまでの真空ポンプの挙動から、真空引き開始3秒ほどで安全弁らしきものが飛ぶことがわかったので、試しに2秒動かしては一旦止め、2秒動かしては一旦止め、という操作を繰り返してみる。

すると、、、なんと!しっかり管内が負圧になって真空引きできた!

念のため、負圧の状態のまま30分放置してみたが漏れはなさそう。

 

そのままガスを流してエアコン取り付けはあっけなく完了。

てことで、結論としては真空ポンプの故障が原因でした。

 

今回の教訓

エアコン取付は業者に頼む方がトータルコストが安い!

のど元過ぎたので、自宅のエアコンなら今後も自分で取り付けるかもしれないけど、他の家のエアコン取付はもう絶対やめようと思いました(笑)