見た目が悪い!タイルが白く汚れる白華現象にはサンポール

見た目が悪い!タイルが白く汚れる白華現象にはサンポール

白華現象をご存知であろうか。

セメントの成分(水酸化カルシウム)がコンクリートやモルタル表面に染み出し、炭酸カルシウムとなって結晶化する現象である。

街中で見かける↓このような白い汚れがそれだ。

 

この白華現象、タイル表面についた目地材をしっかりふき取っていない場合も発生するようだ。

と言うか、発生した ( ̄▽ ̄;)

これは見た目が悪い。

 

この白い汚れ(炭酸カルシウム)は、塩酸で除去することができる。

化学式で書くと↓こうだ。

CaCO3+2HCl→CaCl2+H2O+CO2↑

 

反応後に生成されるCaCl2(塩化カルシウム)は水に溶けやすいので、最後に洗い流せばキレイなタイルへ元通り、という原理である。

 

ちなみに、同じ原理で貝の表面を溶かすことも可能。

アワビなど真珠層を持つ貝の表面を溶かして↓こんなモノを作ることもできる。

 

ただし、貝殻の厚さが均等でないため、丁寧にハケで塩酸を塗るなどの細やかな作業が必要。

「貝殻 溶かす」とかで検索すれば、いろんな人が作成に取り組んでいるので、作ってみたい人はぜひ!

ちなみにこの貝殻は、10年ほど前に作ったモノ。

透明のウレタンスプレーを吹けば、光沢が出てより良いだろうけど、そこまでやる事もなく今に至る(;^ω^)

 

塩酸は、ネットで簡単に入手可能だ。

危険な薬剤のイメージがあるのに意外!・・・

と思ったら、どれもこれも濃度10%以下の希塩酸!!


そう、10%よりも濃くなると劇物扱いとなり、ネット購入できないのである。

 

貝殻溶かし作業の場合、10%塩酸では、なかなか作業がはかどらない。

地道にチマチマ溶かす方が、結果的には美しい仕上がりとなるのであろうが、忍耐力の欠如した私のような人間には耐えがたい作業だ。

 

短気な私は、濃塩酸を薬局で購入、一気に溶かしつつ、細かなところは希塩酸で溶かすというスタイルで作業した。

ただし、言うまでもなく濃塩酸は揮発性が高く危険な薬品。

取り扱いには細心の注意が必要なので、もし試す場合はご注意を。

 

 

今回の目的である「白華現象の対策」に話を戻す。

タイルの白華現象により生じた炭酸カルシウムは、エフロ(エフロレッセンス)と呼ばれる。

世の中にはエフロ除去剤なるモノも売られている。


これを使えば、手っ取り早く処理できそう…と考えたのだけど、単価が高く、今回のように広範囲を処理したい場合は不適。

 

ってことで、私のオススメはこちら!

サンポールである。

 

サンポールの塩酸濃度は9.5%

希塩酸濃度ギリギリの高い濃度。

それでいて、お値段は希塩酸の半額以下!

 

そう、下手に希塩酸買うより断然お得なのだ。


もちろん、さきのエフロ除去剤よりも断然安い。

さすが庶民の味方サンポールだ。

 

希塩酸といえども、タイルによっては変色してしまったりすることがあるらしい。

そこで、まず最初は目立たないところで試してみる。

今回の場合、特に問題なし。

 

で、だんだん大胆になってきて・・・

最終的には豪快にサンポールをかけ、タイル用ブラシでゴシゴシするスタイルとなった。


さらに、大胆になってきた私は、、、

付着したモルタルの汚れをスチールタワシでゴシゴシ。

さすがに、こんなに手荒く扱って大丈夫かな・・・とも思ったけど案外何ともなかった。

 

まぁ今回は大丈夫だったが、タイルによっては傷つくだろうから、まずは目立たないところで試すのが鉄則であろう。

 

作業していると、少しずつコツがわかってきた。

 

まとめると、、、

 

まずはサンポールをかけ、反応が進むまで放置する。

泡が盛んに発生しているのは、反応が進んでいる証拠である。

 

泡が出なくなったら水で洗い流す。

目立つ汚れはタワシやブラシでゴシゴシ!!

 

以上でキレイになりました!

白華現象でお悩みのあなたもぜひ!