イナバガレージの断熱DIY!ガレーディアを発泡ウレタンで断熱処理する

スチールガレージは夏熱く、冬寒い。
そして結露がすごい!という声が多い。
ご存じのとおり、結露は暖かい空気が冷たい壁などで冷やされて起こる。
うちのガレージは、まだ結露したことはない。
しかし、鉄板1枚で内外を隔てているという構造上、冬場に内部が暖かくなれば、結露は避けて通れない現象と思われる。
結露を防ぐには暖かい空気が急激に冷やされないよう、断熱性のあるもので外気と内気を隔てる必要がある。
結露防止の対策としては、まず、「結露軽減材」なるオプションの採用が考えられる。
しかし、この結露軽減材、古い物置を見ると劣化してることが多いので、私の中では「劣化しやすい」イメージ。
そもそもイナバガレージでは採用できないオプション扱いのような…(公式カタログでは、物置のオプション)
ネット上で、スチールガレージの断熱処理について調べると、いくつか先人たちの事例を見ることができる。
皆さん、色々と工夫されていて参考になる。
大体の方が使っているのはスタイロフォームという高密度の発泡スチロールみたいな断熱材だ。
自分も先人にならい、スタイロフォームによる断熱を検討。
試しに1枚購入し、柱の土台として使った角材と壁との隙間に押し込んでみた。
良い感じである。
こんな感じで壁全体にスタイロフォームを張っていく…
つもりだったけど、、、
事前の下調べ段階で
「スチールガレージは結露との闘い」
という偏った認識が芽生えていた私は、
「スタイロフォームとガレージ壁の間に結露が生じるのでは!?」
と、疑心暗鬼になってしまった。
スタイロフォームを完全に壁全面へ密着させれば、理論上は問題ないけど、そんなことは不可能。
てことは、内部結露の危険性があるのではないか!?
内部結露は、カビやらサビやらの原因になるやん(-_-;)
そこで思いつきました。
発泡ウレタンを壁に直接吹き付けよう、と。
発泡ウレタン断熱は、ハウスメーカーや工務店でも採用されている断熱処理のひとつである。
「発泡ウレタンは断熱効果が高い!」と宣伝していることも多い。
大手ハウスメーカーは、グラスウールを断熱材として使う傾向にあるが、これは品質が均一で、施工しやすいためであろう。
正直なところ、発泡ウレタンがグラスウールよりも断熱材として優れているのかどうかは、わからない。
が、ウレタンはスチールガレージの壁とピッタリ密着するため、結露対策としては有効である。
さっそく、発泡ウレタンをネット検索。
いろいろな種類が販売されているのだが、容量が多くて比較的安いモノを深く考えず購入。
これを壁に吹き付けることにする。
説明書きを読むと、どうやら1回使いきりらしい。
ウレタン断熱の施工と言えば↓こんなイメージである。
写真のイメージ、すなわち「トリガーを引いたら勢いよく壁にウレタンが吹き付けられ、壁がモコモコになる感じ」を想像しながら、トリガーを引いた!
のだが・・・
結果は、まったくイメージと異なっていた。
確かに「モコモコモコ」っとウレタンが出るのだが、まったく勢いがない!
「吹き付け」のイメージとは程遠いのである。
モコモコ出てくるウレタンは恐ろしく粘着性が高い。
よって、いったんは壁に付着するのだが、すぐに大部分が自重で下に落ちてしまう。
一生懸命壁に擦り付けてみるも、ほとんど下に落ちてしまった。
半ば、やけくそ気味で一缶を使用した惨憺たる結果がこちら↓
他にもいくつかの種類のウレタンフォームを試してみたけど、どれもモコモコと勢いがない。
もっとブシャーっと出るイメージだったのだが…
そして悟った。
そもそも商品名が「発泡ウレタンスプレー」ではなく、「発泡ウレタンフォーム」であることからもわかるように、吹き付け施工ができるような代物ではなかったのだ。
ウレタンフォームは、高級品ではないが、それなりのお値段。
これでは損失が大きすぎる。
早々にスプレー缶タイプには見切りをつけた。
で、購入したのがプロが使う2液ウレタン。
2液ウレタンは褐色の体に悪そうな匂いのするA液と乳白色のB液を混ぜることで発泡、硬化するウレタンである。
温度管理や取り扱いが面倒とされ、かつ高価だが、吐出直後は液体状なので、吹き付け施工が可能。
1液ウレタン(スプレー缶タイプ)よりも速やかに硬化し、少し固めのウレタンが出来上がる。
2液ウレタンのうち、最もお手軽なのは、ABC商会が販売している IP30NFである。
ただし、天井吹き付け不可とのこと。
壁面部分だけなら、これを使うのだけどなぁ。
ABC 二液型簡易発泡ウレタン エアゾールタイプ IP30NF
やるからには、天井も施工したいので、ここは思い切ってプロ用を購入。
量が多いってこともあるが、高い。
【メーカー直送】ABC 二液型簡易発泡ウレタン(スタンダードタイプ)
なお、後述するが、消費期限の切れたブツは多大な損害を生じる危険があるので注意。
消費期限内の新品を買うことをオススメする。
施工の最適温度は 25℃~35℃とのことなので、気温が低いときには湯銭をしてあたためる。
さらに良く振ってから使用しなければならない。
ボンベ自体が大きく重いため、結構な重労働だ。
2液のウレタン原料液は、吹き付けるガンの先端部分で混合される構造となっている。
2液混合タイプの特徴は、なんと言っても硬化時間の短さ。
吹き付けて数分でカッチカチになる。
これが1液タイプだと、何時間も経たないと硬化しない。
よって、2液混合タイプの作業中に10分でも中断すると、ガンの先端内部でウレタンが硬化してしまい、使えなくなるので、再開するには、先端部分の交換を行う必要がある。
それを見越してか、交換部品がたくさん付属しているので、しょっちゅう作業を中断しない限り使いきることはないだろう。
なお、先端部分の接合部がウレタンで固着してしまわないよう、付属のグリスを塗っておく必要がある。
先端部分の形状は充填用と吹き付け用の2種類がある。
切れ目の入った青色の先端の方が吹き付け用。
充填用(緑)でも吹き付けできなくはないが、一度に吹き付けられる面積が狭くなる。