イナバガレージを快適に!エアコンをDIY~その3~真空引き
- 更新日:2022.08.09
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真空引きは、エアコン取付の仕上げ!
前回、配管や電源ケーブルの接続を行った。
このまま、室外機の弁を開放し、ペアコイル内に冷媒ガスを流して完成!
・・・とやっても、エアコンとして使えないことはない(はず)。
しかし、そんなことする人は誰もいなくて、ペアコイル内の湿気やゴミを除くための真空引きという作業を行うのが一般的。
これは、ペアコイル内をいったん真空(に近い状態)にした後、冷媒ガスを通すという作業である。
真空引きをしないと、エアコンの効きが悪かったり、寿命が短くなるといわれる。
標準的な真空引きは、室外機のチャージ口と呼ばれる接続部分にゲージマニホールドと真空ポンプを接続して行う。
取り付け説明書を抜粋すると↓こんな感じだ。
また、圧力計付きの真空ポンプを使って、ゲージマニホールドを省略する手法もある。
圧力計付きの真空ポンプは、エアコンの取付手数料1回分くらいの値段。
この時点で「業者に取付依頼した方が安くつく」ってことになるが、メルカリ等では良いお値段で取引されてる(特に夏場)ので、作業後に売ってしまえば、結果的に安く取り付けられる。かな。
真空ポンプなんて、エアコンの取付くらいにしか使わないので、いつまでも持っていても仕方ない。
とは思いつつ「また使うかも・・・」と、自分はいまだに所持し続けているんだけどね(;^ω^)
ちなみに、親切に取付方法を教えてくれた業者さん曰く、
「会社から真空ポンプを使う指導を受けてるので使ってるけど、使わなくても取付できるよ!」
とのこと(^_^;)
この意図するところが、いわゆるクイックパージ(冷媒で管内の空気を押し出す方法)なのか、そもそも管内の空気を排出せずに取り付ければ良いって話なのか、今となっては謎である。
※クイックパージは、かつては盛んに行われていたが、現在は混合冷媒が使われているため、これをするとエアコンの効きがすぐ悪くなるとか(ホントかな?)。てか、そもそもフロンガスを故意に排出するのは違法です(;^ω^)
オーソドックスな真空引きの方法は、ネットで多くの事例が詳細に紹介している。
よって省略(^-^;
ここでは、安いゲージなし真空ポンプを使う方法を紹介する。
室外機のサービス口にチャージバルブを取り付け、真空ポンプとチャージホースでつなぐ。
図示すると、↓こんな感じ。
この時点では、冷媒は室外機内に閉じ込められており、ペアコイル内は空気が入っている状態(水色の部分)。
この状態で真空ポンプのスイッチをオン!
ペアコイル内を真空状態にする。
マニュアルによると、この状態を 15 分以上保ち、ゲージ圧が- 0.1MPaになっていることを確認する、となっている。
今回はゲージが無いので圧力確認できないけど、20分程度、真空引きを続ける。
接続に問題なければ、ペアコイル内から脱気はできているはず。
確信を得るためには、いったん真空ポンプを止め、チャージバルブから真空ポンプのホースをゆっくり外してみる。
このとき、空気がシュっと吸い込まれる感じであれば、真空引きできていたと考えて良いだろう。
真空引きできていることを確認したら、再度チャージバルブにホースを取り付け、本番の真空引きを行う。
20分程度以上経過したら、チャージバルブを閉めて真空ポンプをOFF。
チャージホースごと真空ポンプを取り外す。
次は、ガス漏れチェック。
液化ガス側の弁を5秒ほど開き、再び閉める。
弁の開閉は六角ドライバーを使用。
そして、配管のつなぎ目に、せっけん水を付けて漏れが無いか確認する。
漏れてると、プクプク泡が出るのでわかる。
まぁ、そんなに漏れるようなことってそうそう無いと思われるが(;^ω^)
ゆ~っくりもれてて気付かないってのが最悪な状態なのだけど、その場合は気付く術あるんかな?
フレアにナイログ塗っておくと予防にはなるんだろうけどね。
漏れが無ければ、チャージバルブを取り外す。
サービス口は逆止弁がついており、いきなり取り外してもガスが噴出することはない。
で、室外機の2つの弁をストッパーがかかるまで全開にすれば、完了。
最後にカバーボルト(弁のカバーになっているボルト)や保護カバーを取り付け。
完成~
ってことで、ガレージへのエアコンの取付でした。
ちなみに、私はガス漏れでエアコンが全然効かなくなったことがあります。
結局、ガスの再充填することになって、ゲージマニホールドを購入する羽目に(´・ω・`)
冷媒ガスの再充填は、機会があれば掲載しようかなぁと思うけど、けっこう前のことで詳細は忘れたな。
今回のエアコンは、10年近く前の古い機種を再利用したので、見た目がイマイチ。
よって、今度は↓こんな感じで目隠しに挑戦したいなぁと考えてます。