真空引きは必要か?
前回、配管や電源ケーブルの接続を行った。
このまま、室外機の弁を開放し、ペアコイル内に冷媒ガスを流せば完成!
・・・としたいところだが、一般的にはガスを流す前に真空引きという作業を行う。
ペアコイル内をいったん真空にしてから冷媒ガスを通すという作業だ。
これをしないと、エアコンの効きが悪かったり、寿命が短くなるとされ、マニュアルには必ずやる事と記載されている。
標準的な真空引きは、室外機のチャージ口と呼ばれる接続部分にゲージマニホールドと真空ポンプを接続して行う。
取り付け説明書を抜粋すると↓こんな感じだ。
親切に取付方法を教えてくれた業者さん曰く、
「会社から真空ポンプを使う指導を受けてるので使ってるけど、使わなくても取付できるよ!」
とのこと(^_^;)
この意図するところが、いわゆるクイックパージ(冷媒で管内の空気を押し出す方法)なのか、そもそも管内の空気を排出せずに取り付ければ良いって話なのか、今となっては謎である。
真空ポンプはエアコンの取付くらいにしか使わないが、レンタルも面倒なので最も安いゲージなしの機種を購入。
オーソドックスな真空引きの方法はネットで多くの事例が紹介されている。
しかし今回は、ゲージがない状態で取り付けたい。
まず、室外機のサービス口にチャージバルブを取り付け、真空ポンプとチャージホースでつなぐ。
図示すると、↓こんな感じ。
この時点では、冷媒は室外機内に閉じ込められており、ペアコイル内は空気が入っている状態(水色の部分)。
この状態で真空ポンプのスイッチをオン!
ペアコイル内を真空状態にする。
マニュアルによると「この状態を 15 分以上保ち、ゲージ圧が- 0.1MPaになっていることを確認する」となっている。
今回はゲージが無いので圧力確認できないけど、20分程度、真空引きを続ける。
接続に問題なければ、ペアコイル内から脱気はできているはず。
確信を得るため、いったん真空ポンプを止め、10分ほど放置した後でチャージバルブから真空ポンプのホースをゆっくり外してみる。
空気がシュっと吸い込まれる感じが確認できたので、真空引きできていることが確認できた。
再度チャージバルブにホースを取り付け、本番の真空引きを行う。
20分程度以上経過したら、チャージバルブを閉めて真空ポンプをOFF。
チャージホースごと真空ポンプを取り外す。
次は、ガス漏れチェック。
真空引きを試した時、大きな漏れが無いこと確認済みだが、念のためのチェックである。
液化ガス側の弁を六角ドライバーを使って5秒ほど開き、再び閉める。
この状態で配管のつなぎ目に、せっけん水を付けて漏れが無いか確認する。
ここまでしても、ゆ~っくり漏れてると見過ごすので、漏れ防止剤を使うと少し安心できます。
漏れが無ければ、チャージバルブを取り外す。
サービス口は逆止弁がついており、いきなり取り外してもガスが噴出することはない。
で、室外機の2つの弁をストッパーがかかるまで全開にすれば、完了。
最後にカバーボルト(弁のカバーになっているボルト)や保護カバーを取り付け。
完成~
ってことで、ガレージへのエアコンの取付でした。