スチールガレージは結露しやすい!らしい。
そんなネット情報に恐れをなし、イナバガレージを発泡ウレタンで断熱処理することにした。
準備
発泡ウレタンの吹き付け処理において、最も注意すべきはウレタンを付着させたくない部分の保護である。
特に自分の身を守るための防護は必須。
最初、Tシャツ短パンという無防備の極みで試し吹きしていたが、今から考えると恐ろしいことをしたもんだ。
吐出された発泡ウレタンは粘着性が高く、何にでもくっつく。
そんな付着性の高い粒子が周辺に飛散するのだから、気管や目に入らないよう防護マスクやゴーグルを着用するのはもちろん、カッパなどで肌への付着を防ぐことが重要である。
肌に付着すると、強く擦らないととれない上に、アレルギー反応でかゆくなる。
ウレタンの恐ろしさを知ってからは、完全防備で臨むこととしている。
しかし、こんな姿を近所の人に目撃されたら、化学兵器でも製造しているのではないかと疑われそう(;^ω^)
なので、コソコソと作業した。
ちなみに、マスクは防毒マスクである。
壁面への施工
施工作業はカンタン。
トリガーを握ればウレタンを吹き付けられて、目に見えてモコモコっと膨らみ、数秒後には固まるのだ。
こりゃ面白い。
固まってしまえば、かなり強固に付着した状態となる。
強くひっかいても、表面の発泡ウレタンがはがれるだけ。
鉄板のひんやりした感覚は無くなるので、結露対策として有効であることは間違いなさそう。
前回、ウレタンフォームを使って失敗に終わった壁面も、上から2液ウレタンを吹き付け。
ウレタンの厚さが均一でないが、まぁ良しとする。
全体的に薄めに吹き付けたけど、それでも2セットを使い切るくらいは使用した。
無駄にした分もあるので、うまく薄く全体に吹きかけることができれば、もっと少ない使用量に抑えられたかもしれない。
住宅メーカーのウレタン断熱は、かなりの厚みで吹き付けるが、発泡ウレタンを使いまくるとコストがバカにならない。
今回の目的はあくまでも結露防止。
ガレージ壁の鉄板がウレタンでカバーされ、内気と直接触れなければ、結露は大幅に減るはずなので、グラスウールを併用することで断熱性能を高めてコスト削減を図る。
天井への施工
天井への吹き付けは、ウレタンが硬化する前に天井から落ちてこないか心配したけど、まったく問題なかった。
ウレタンの密着力は想像以上に強力なのだ。
天井へは脚立にのって施工する必要があって、均一に吹き付けるのが少し難しい。
結果、一部が盛りすぎだったり薄かったりしたけど、終盤は慣れてそれなりの仕上がりとなった。
天井への吹き付けは、知らず知らずのうちに顔面へウレタンの粒子が降ってくる。
作業後に保護メガネを外してみたら、細かい発泡ウレタンが多数付着していて、保護メガネの重要性に改めて気付かされた。
保護ゴーグルは使い捨てられる安いモノで良いのだけど、施工途中での脱着はできないので曇り止めタイプを使用した。
総括
スタイロフォームより施工費が高く、事前準備もしっかり整える必要があるけど、発泡ウレタン断熱DIYの満足度は高いです。
2液ウレタンが高価なのがネックだけど、スタイロフォームを敷き詰めるより作業は楽だし、フリマサイトで購入し、グラスウールと併用することを前提に薄めの施工をすれば、そこまで高額にはならないかな。
スチールガレージ断熱で、本当に結露を無くすためには、最善の方法なのではないかと思ってます。
おまけ:発泡ウレタンをフリマで購入する場合の注意
ウレタン吹き付け断熱DIYの最大のネックは、発泡ウレタンの価格。
2液ウレタンって高いの。
ホームセンターで購入できる1液ウレタンならお手頃価格で、ワンプッシュでモコモコとウレタンが吐出できるのでカンタンそうだが、実際にやってみると吹き付け施工できるシロモノではない。
ガレージ断熱に使うなら2液ウレタン一択なのだ。
硬化しない劣化品だった場合。ベトベトもしくはガサガサで付着性能の高い物体が生成され、除去するのが困難となる。
なぜ知ってるかと言うと、経験者だから(^^;)
安さに引かれて消費期限がだいぶ過ぎた2液ウレタンを購入したら、硬化せずヒドイ目にあいました。
懸命にベトベトの除去を試みるも、完全に除去できず、柱や床に付着したままに(-_-;)
結局、その後床ごとハツってタイルを貼るまで、ずーと取れませんでした。
もしフリマで購入される場合はご注意ください(^-^;