エアコンを自分で取り外したい!
実家のエアコンを取り換えることになった。
ポンプダウン
まずは既存のエアコンを取り外すため、ポンプダウンを行う。
冷媒ガスを室外機に閉じ込める作業である。
どうせ廃棄するエアコンだから・・・とガスを空気中に放出してはイケマセン。
故意に漏らすのは違法で刑罰まであるのだ。
※改正フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律)
昔と違って近年のエアコン冷媒はフロンガスではないが、強力な温室効果ガスらしいので地球環境を守るためにも法令は遵守したい。
ポンプダウンは、難しい作業のように聞こえるけど、やってみると意外とカンタン。
もちろん資格も不要。
必要な工具も六角レンチとスパナ、ドライバくらい。
こちらが取り外す「日立の白くまくん」。
まずは本体にある強制運転ボタンを使って強制的に冷房運転を行う。
エアコンの室内機と室外機は2本の管で接続されていて、冷房運転中はガスが太い管(低圧側)から室外機に送り込まれ、高圧になって細い管から出ている。
この冷房運転の状態で室外機側面のカバーを取り外し、高圧側の弁を閉じる。
弁はバルブキャップ内にある。
バルブキャップは弁を単に保護するキャップなので、外してもガスが噴き出すようなことはありません(^-^;
バルブキャップを外すと内部に六角の穴があって、これを回すことで弁の開閉ができる。
右にいっぱいまで回せば弁が閉じる。
高圧側の弁を閉じると、室外機へ送り込まれたガスは出口がふさがれた状態となり室外機にどんどん溜まっていく。
この状態でしばらく冷房運転を続け、室外機が室内機や配管内のガスをすべて引き込むのを待つ。
10分も放置すれば室外機にすべてのガスが送り込まれた状態になるはずなので、低圧側の弁も右にいっぱいまで回して閉じ、エアコンの運転を停止。
以上でポンプダウン作業は完了。
あとはコンセントを抜いて配管やケーブルを取り外すだけ。
配管取り外し
とは言え、配管のナットを緩める時は少し緊張する。
過去に「ポンプダウンなんて数分でできてるだろう」と高をくくって、早々に配管を外そうとしたらガスがシューと噴き出したことがあるのだ。
そうなれば、再度エアコンを運転して低圧側の弁を開きポンプダウンを継続すれば良いだけなんだけどね。
今回はガス漏れもなく無事取り外しできました。
取り外したペアコイルは、そのまま新しいエアコンでも再利用したいので、内部にゴミが入らないようビニールテープで口をふさいでおく。
電源ケーブルは室内機、室外機ともにマイナスドライバーなどでストッパー押しつつ電線を引っぱれば、カンタンに抜くことができる。
エアコン本体のコンセントを抜いておけば、感電等の危険はない。
ペアコイルと配線を束ねている保護テープもほどいて・・・
室内機とペアコイルの接続部分をスパナ2丁を使って外す。
あとは室内機を上にずらして取り外し、台座を取り外したらおしまい。
てことで、エアコン取り外しはポンプダウンの手順さえ押さえれば、難しくない作業。
でも、ネットで検索したら「素人がやるな!危ない!!」みたいなことが書かれてたりする。
確かにDIYスキルは人それぞれなので一概にカンタンなんて言えないのかもしれないけど、最初は誰しも素人。
せっかく挑戦しようとしてるのに過度な不安を煽ってDIYを断念させ、業者への依頼に誘導するのはいかがなものかと思います。