タイルをカットしたい!使うのはタイルカッターかグラインダーか?

タイルDIY最大の壁、、、
それはタイルカットである。
タイルカットって本当に難しい。
すべてのタイルに共通した「この方法がベスト!」ってのは無く、タイルの種類にあわせたカット方法を選択する必要がある。
割れやすいタイル、表面が剥離しやすいタイル等々、多種多様のタイルがあるためだ。
人生で初めてタイルカットに挑戦したタイルはこれ↓。
ガレージ床に施工するために購入したタイルで、厚さが14mmとかなり厚い。
ズブの素人だった私は、
タイルカットといえば、タイルカッターでしょ!
と、何も考えずにタイルカッターにてカットに臨んだ。
タイルカッターの使い方は事前にリサーチ済み。
定規を当てて、カットしたいラインをタイルカッターで何度もなぞり、切れ目を入れる。
ある程度切れ目が入ったら、パカっとタイルを二つ折りにして、タイルを割る。
コリャ簡単そうだ。
てことで、さっそく試してみた。
.
..
…
10分後、私は悟った。
こんなことやってたら日が暮れる!
やる前から薄々気付いていたのだが、この方法は薄いタイル向け。
厚いタイルにこの手法は無謀すぎた。
で、早々に諦めてグラインダーの登場。
コーナンオリジナルの安っすいグラインダーである。
かれこれ10年近く使っていて壊れてないのだから、良い買い物だったのだと思う。
まぁ、グラインダーってムチャクチャ危なそうなので、ビビってあまり使ってなかったんだけどね。
コンクリート・ブロック用のダイヤモンドカッター(セグメントタイプ)をセット。
後々思い返せば、素人なんだからタイル専用のブレードを使うべきところだけど、この時点では何もわかってなかったのだ。
「タイルもブロックやレンガの仲間」的な思考である。
このブレード、5枚セットで販売されていたが、そうそう擦り減りそうにない。
よって1枚あれば良いのだけど、不思議なことに単品で売られているモノと同様の値段。
何が違うのかわからないけど、まぁ切れりゃ何でもええやんか(と、この時点では考えてた)。
(後日談)レンガや コンクリートをカットするという用途でガンガン使うと、確かに消耗します。
グラインダーって、ディスクがすごい力で高速回転するので、それをブレないようしっかりタイルに当て、直線で切れ目を入れないといけない。
考えただけで難しそう・・・
などど思いつつ、恐る恐る使ってみる・・・
すごい粉塵だ。
あ、ズレた。
しかし、使ってみると、当初恐れていたようにブレることはなく、むしろ意外と安定している。
冷静に考えると、高速でディスクが回転しているのにブレてたら危険この上ない。
失敗は一度きりで、すぐに綺麗な直線で切れ目を入れられるようになった。
こりゃすごい。
タイルカッターなんて使ってた自分がバカみたいである。
ただし、繰り返すが粉じん量がハンパない。
そして切断する音もデカくて、耳がキンキンする。
こりゃ防音マフと防塵マスク、そして保護メガネが必須やわ。
切れ目を入れたら、最後はパキっと二つ折りで見事タイル切断完了。
結論:厚いタイルにタイルカッターで挑むのは無謀。素直にグラインダーを使おう。
【後日談 】
この時は硬いタイルだったため、セグメントタイプでも剥離が少なかったけど、通常のタイルだと著しく欠けてしまう恐れが。。。
で、これまで、いろいろ試した結果をまとめると以下の通り。
セグメントタイプ
切れ込みのあるブレードが特徴。
本来的にはコンクリやブロックといった緻密さが必要ないカット用。
メリットは耐久性が高く、よく切れる。
デメリットはタイルの剥離、欠けが発生しやすい。
タイルの裏面に切れ目を入れる時など、カットラインがキレイじゃなくても良い場合に使ってます。
ウェーブタイプ(タイル用)
タイル用と名の付くブレードのほとんどはこのタイプ。
そして、たいてい高価。
剥離しやすいタイル用に買ったけど、やっぱり一部が剥離してしまった。
厳格に垂直を保持し、力加減を調節しつつカットすればキレイに切れるのかもしれないが、素人の自分には無理でした。
結果、セグメントタイプほどではないけど、許容限度を超えた剥離が発生。
カット面を研磨して修正すればいいのだけど、そこまでするなら切断砥石を使う方が楽。
切断砥石(タイル用)
非金属の砥石タイプ。
タイル専用のモノは、そこらのホームセンターでは売ってないことが多い。
きれいな切断面が必要で、絶対剥離させたくない!って時は、コレが確実。
剥離しやすいタイルでもキレイに切れました。
ただし、耐久性は著しく低い。
ディスク自体は安いけど、みるみる消耗します(^_^;)
マルチカットタイプの切断砥石よりは耐久性が高いかな。
エクスプローラーマルチ 多用途切断砥石 105mm 10枚入り
リムタイプ
金属性の切断砥石のようなイメージ。
切断砥石には劣るけど、セグメントタイプとかに比べるとだいぶマシなカットラインになる。
ある程度強いタイルをカットする時や多少の剥離があっても許せる場合はこれ。
ブレード自体は安くて耐久性もある。
水を流しながら使う湿式が多いけど、乾式の方がお手軽。