タイルデッキの土台が完成。
次はタイル施工である。
まずはタイルDIYの難関「タイルカット」を行う。
これは以前に経験済み。

同じ要領で切ればOK!
…のはず。
タイルはヤングギャラリー(ミラタップ(旧サンワカンパニー))だ。
まず、切断する箇所に鉛筆で線を引く。
鉛筆の芯みたいなのをシャーペンのようにノックして出せる「ノック式鉛筆」なる文房具を使うと地味に便利。
で、グラインダーでタイルに切れ込みを入れる。
ディスクはセグメントタイプ。
既にやったことのある作業なので、スイスイとスムーズに終了、のはずだったのだけど・・・
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・・
・・・
がーん!
タイル表面の一部が剥離して、キレイな直線で切れない!!
何度かチャレンジするも、やはりキレイな切り口とは程遠い出来になる。
どうやら、今回のタイルは剥離しやすいようだ。
てか、前回タイルは駐車場に使えるくらい頑丈だったので、これが普通なのかもしれない。
これは・・・当初購入したけど日の目を見なかったタイルカッターの出番か!?
と思ったけど、グラインダーの便利さを知ってしまった今、こんなモノでチマチマ切るなんて面倒すぎる!
↓以前に購入したタイルカッター。
※後から知りましたが、磁器タイルは硬すぎてタイルカッターでは切れないそうです。
グラインダーのブレードを違うタイプにすれば良いのだろうけど、「タイル 切り方」とかをネット検索するも、答えは見つけられず。
で、頼ったのがこれ↓
その名もマルチディスク!
タイル、ブロック、塩ビ、鉄、ステン、アルミ、、、
何でもOK!な切断砥石である。
しかも安い!!(ここ重要)
アンタは、まさに初心者の味方だ!
と、使う前からベタ褒めしたわけではなく、実際使った結果もこのとおり。
うむスバラシイ!これぞ求めていた出来栄えだ。
ある程度切れ込みを入れたら、後は不要な部分をハンマーでたたくと、、、
カンタンにカット完了!
当然ながら切断面はいびつになっているが、目地で隠れるので問題なし。
斜めカットが必要な箇所は、プロトラクターという分度器と定規が合体したようなものを使って線を引いてカットした。
デッキの端っこになる面は、常にカット面でない側にする。
よって、タイルカット後の切断面は美しくないけど、あえてキレイにする必要はない。
タイル施工後は、カット面が目に入ることはないからだ。
↓施工イメージ
ただし、例外箇所がある。
タイルデッキコーナー部分だ。
ここの斜めカットしたタイルは、どうしてもカット面が外側になってしまうので、切断面はキレイにしておく必要がある。
切断面はコンクリートサンダーで研磨してみる。
粒度は#24。
もう少し荒いモノで一気削ってしまいたかったけど、これが最も荒い目らしい。
#1とか無いのね。なんでだろう。
コンクリートサンダーをグラインダーにセットしてタイルカット面を研磨。
バリバリバリバリ。
キレイになりました。
てことで、今回のタイル「ヤングギャラリー」のカットにはマルチディスクが最適!と言いたいところだが、、、
使っているうち、決定的な欠点に気付いた。
摩耗早すぎ!
三枚ほどタイルに切れ込み入れたら、既にこの状態である。
次々と亡くなり逝くマルチディスクの数々を前に、私は悟った。
これは、あまりにもランニングコストがかかりすぎなのではなかろうか。
耐えかねた私は、他の切断砥石の検証に乗り出したのであった。
タイル用の切断砥石については、ネットに情報がほとんどないのが悲しい。。(‘ω’)
まず購入したのがこちら。
タイルカットでの摩耗がほとんどなく、ランニングコストが格段に安いウェーブタイプのダイヤモンドカッターである。
結果は…
冒頭で使用したセグメントタイプ(切れ込みのあるタイプ)ほどタイルへの負荷は大くないが、やはりこれでも剥離が生じてしまった。
それならば!と、硬質タイル用のダイヤモンドカッターを購入。
でも、やっぱり切断ライン付近のタイル表面の一部が剥離してしまう。
タイル用ってことで、ホームセンターで高いのを奮発して買ったんだけどなぁ…
今、ネットでみたら1/3くらいの値段で二重にショックを受けました(;^ω^)
完ぺきなカットラインを実現するには、やっぱり切断砥石でないとダメなのか。。。
てことで、石材用の切断砥石を購入してみた。
マルチディスクの厚みが1.0mmであったのに対し、こちらは2.0mmと倍の厚みである。
製造メーカーはレジトン。
金属用の切断砥石において絶大な人気を誇る「金の卵」シリーズを出しているメーカーだ。
↓結果はこちら。
厚みがあるためか、ディスクの摩耗は低減された。
が、このディスクでもなお、タイルの剥離が少し生じてしまっている。
なんと弱いタイルなんだ。。
で、結局行きついたのがこれ↓
レンジャーカットというトラスコ中山の切断砥石である。
レンジャーカットの厚みはマルチディスクと同じ1.0mmであり、値段もほぼ同じであるが、タイル用として販売しているだけあって、摩耗耐久性が体感的には倍近くありそうだ。
切断ラインも、心なしこちらの方がキレイ。
以上、数ヵ月間にわたり週末毎にタイルカットを続けた末にたどり着いた結論でした(笑)
なお、この方法は比較的弱いと思われるタイルをカットする場合であって、他のタイルに必ずしも当てはまる訳ではないことを申し添えます。
タイルごと、その特性にあったカット方法を見つけましょう。
注意
グラインダーはとても危険な工具です。
研磨でも切断でも、保護メガネ必須!
特に慣れた頃が一番危ないと肝に命じ、作業しましょう。