最近雨が多くて気付いたことがある。
庭の水はけが悪い!
原因
水はけが悪い要因は色々考えられるが、明らかに主犯格級なのが↓こちら。
テラス屋根(ホームヤードルーフ)だ。
テラス屋根の柱4本すべてには、雨どいの口がついている。
雨のたび、ここから庭へ大量の雨水が排出されてるのだ。
対策
この状況を改善するには、排水溝へ雨水を流す必要がある。
ってことで、雨どいの口から雨水マスへ水が流れ込むよう、配管を接続することにした。
雨水マスってのはコレ↓。
フタに「雨水」もしくは「うすい」と書いてあれば雨水マスである。
写真のように穴があいてる間違いなく雨水マスであるが、穴があいていないタイプもある。
この雨水マスは、敷地外の側溝につながっている。
要は、雨水を敷地外へ効率的に排出するための導水路なのである。
一方、「汚水」とか「おすい」と記載のあるマスは下水である。
コレには雨水を流してはいけない。
法令でそう決まっている。
降雨によって、下水の水位が上がってしまうのを防ぐためらしい。
雨水マスへの接続
まず、雨どいの口から雨水マスまで塩ビ管を敷設するための溝を掘る。
実際に設置する深さよりも深めに掘りました。
次に雨水マス側面に塩ビ管を接続するための穴をあける。
使用する塩ビ管はVU40。
その外径は48mmである。
よって、雨水ますに約50mmの穴をあけることにする。
穴あけには木工用ホールソーを使用。
これ一つで様々な大きさの穴を開けられるので便利。
カンタンに穴が開きました。
で、この穴にOリングをつける。
VU40の塩ビ管を雨水マスと接続するために使用するOリングだ。
ちなみに塩ビ管にはVUの他に、耐圧能力が高いVP、 衝撃に強いHIVP、耐熱性のあるHTなどがある。
仮に何らかの事情で異なる塩ビ管を使用した場合でも、これらの外径(例えばVU40とVP40の外径)は同じなので、接続には問題がない。
まぁ、排水管用途としてわざわざ割高の塩ビ管を使う人はいないだろうけど。
耐衝撃塩ビパイプ HI-VP管 | 耐熱塩ビパイプ HT-VP管 |
Oリングには、溝が切ってある。
これを雨水マスにあけた穴にはめ込めるように取り付ける。
少々キツかったけど取り付けられました。
内側から見るとこんな感じ。
水面に浮いてるのは、雨水マスに穴を開けたときのカスです(;^ω^)
で、塩ビ管をこの穴に突っ込み、勾配をつけて設置。
テラス屋根から出る雨どいの口の下まで配管する。
雨どいの口とは規格が違うようで径が合わないため、直接接続はできないのだ。
なぜ、口径の規格が違うのかはイマイチ謎。
ちなみに、ダイワハウスでは↓このような部品を使って接続している。
この部品、どこのホームセンター探しても置いてないんよね。。。( ;_;)
テラスの基礎部分が邪魔なので少し削るべく、グラインダーで基礎に切れ目を入れる。
こんな感じ。
で、チゼル(たがね)を溝に入れて金づちでガンガンと叩き、モルタルを割る。
配管に勾配を漬けられる程度に溝がつくれました。
配管の全体像はこんな感じとなりました。
塩ビパイプの接続は専用の接着剤を使用する。
この接着剤は、塩ビパイプ同士を溶かして接着する融着タイプで、10分もすれば強力に固着する。
やり直しがきかないので、エルボの角度などに注意しつつ作業。
何を隠そう、私はこれまでに幾度となく失敗しているのだ。
よって、毎回この作業は緊張する(笑)
接続が完了したら、水を少し流して問題がないか確認。
で、埋め戻して完成。
他の雨どいも同様に作業した。
基礎のモルタル表面を削って・・・
勾配をつけてVU管を設置。
こちらは、雨水マスとの接続部分にOリングを使用せず、コーキング材を使ってみた。
Oリングを使った場合は、VU管を斜めに接続することができないが、コーキング材を使うこの方法なら可能という利点がある。
完成
このDIYにより、庭の水はけが目に見えて改善された。
豪雨時は、水はけが悪くなることもあるが、とりあえず満足。
将来的には、あと2つ雨どいも雨水マスと接続しよう。