工具のバッテリーを統一したい!
そんな願望を持つ人は多いのではないか。
電圧が同じなのに、メーカーが異なるだけでバッテリーを何種類も持つなんて煩わしいし、コスト的にも負担が大きい。
統一規格にしてくれたらいいのになぁ。
・・・と叶わぬ夢をみていても仕方ないので、電動工具はマキタかBLACK&DECKER(ブラックアンドデッカー)に絞って購入するようにしている。
ホントはどちらかに統一したいけど、一長一短があるんよね。
変換アダプターの発見
そんな折、興味深いブツを発見した!
BLACK&DECKER(ブラックアンドデッカー、以下B&D)のバッテリーをマキタタイプに変換するアダプターである。
これぞ求めていたものだ!!
てことで購入。
変換アダプター使用上の注意点
完全な非公式ツールだけあって、マニュアルは英語。
まぁ、読む必要はないかな。
でも、サラッと重要なことが書かれてたら嫌だなぁ、、、
てことで、スマホで翻訳。
誤訳も多いけど、だいたい書かれている内容がわかります。
結果、重要な注意事項としては、
このアダプター使って充電したらダメ
ってことぐらい。
理由は明白。
このアダプターの裏側を見ると、単に電源を取り出すだけの構造となっているのである。
こちら↓が表側。
表側にサーマル端子があるけど、機能していないのは明白。
また、通信ターミナルがない。
その代わり?USB端子がおまけされている。
(参考)マキタ純正バッテリーの端子↓
サーマル端子はバッテリーの温度異常を感知するためのもの。
すなわち、このアダプターを使っている時は、バッテリーの温度異常が出力されない。
バッテリーが異常発熱するのは大きな電流が流れる時で、主に充電時。
以前に問題となった中華バッテリーの発火・爆発といったトラブルが充電中に発生するのはこのためである。
てことで、アダプターを装着した状態で充電したらダメ絶対!
てか、通信ターミナルがないので、正規の充電器では充電できない気もするけどね。
消費電力の大きな工具を使用する場合にもバッテリーは発熱するが、充電時のように発火するほどの高温になることはなかろう。
バッテリーに無理やり電流を流す充電と違い、放電時のリスクは低いはず。
電気ポットのような大電流を使用する器具に使うのは、さすがにためらわれるけどね。
変換アダプターの使い勝手
さっそくアダプターを使ってみる。
我が家での、マキタバッテリーの主な用途は掃除機とグラインダーである。
グラインダーは、使用すると瞬く間に粉塵まみれとなるので、そのままで室内へ持ち込むなんてご法度。
フキフキしないといけない。
これが地味にストレス。
グラインダー専用にバッテリーを買えば話は早いが、そこまでは踏み切れない。
マキタのバッテリーって高いんよね。
そこで、このアダプターの出番である。
DIYでいつも使っているB&Dバッテリーをマキタ形式に変換して使用するのだ。
B&Dの標準的なバッテリーの容量は1.5Ah、よく使われるマキタバッテリー(3.0Ah)の半分くらいの厚みである。
大きさそのままの高容量タイプ(2.0Ah)が最近は主流となりつつあるけど、それにしてもマキタバッテリーよりだいぶ安い。
今回購入したアダプターは、このB&Dのバッテリーと同じくらいのサイズ感。
よってアダプターにバッテリーを装着すると、マキタ(容量3.0Ah)と同じくらいの大きさになる。
2つを並べると、↓こんな感じだ。
アダプターのバッテリーへの装着は、工具に取り付けるのと同じ要領。
バッテリーをアダプターにスライドさせてセットする。
マキタのグラインダーにセット。
試しにタイルを切ってみたら、問題なく使えました。
バッテリーサイズは従来のマキタのモノと大差ないので、特に違和感なく使える。
むしろ軽くなって扱いやすいくらい。
結論
B&Dは世界最大の電動工具メーカーで信頼性が高い。そして、純正バッテリーがマキタより安い。
この変換アダプターを使ってB&Dのバッテリーをメインに使えば、マキタバッテリーの購入は最小限で済むし、怪しげな互換性バッテリーを使うより安全にコストカットできそう。