エネファームは使えば使うほど得?

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エネファームは得なのか!?

エネファームはガスを使って発電、ついでにお湯も沸かす住宅設備である。

トータルコストではお得になるとのことだが、その試算は「お湯を沸かす」という部分も含めての話。

 

では、何日か不在にするような時、すなわちお湯不要な場合でも発電を続けた方が得なのだろうか?

さらに極端な話、満タンで発電が止まらないようにお湯を捨ててでも発電を継続した方が得なのだろうか?

 

計算してみる

気になると気になってくるこの疑問。

ネット検索してみるも、イマイチ分からない。

エネファームに関しての費用対効果を論じたサイトは多いが、どれも初期費用を含めたトータルコストについて言及しているだけ。

 

エネファームを既に導入してしまった人間にとって、初期費用を含めた費用対効果は今さら聞きたくない。

だって否定的な意見が多いし(^^;)

 

てことで、自分で計算してみることにした。

 

まず外に置いてあるエネファーム本体側面の性能表示を見て、原燃料消費量定格出力を確認する。

 

これらの数値を使えば時間当たりのガス消費量が算出できる。

【計算式】

原燃料消費量(1.8Kw)×単位変換係数(3.6MJ/kWh)÷都市ガス発熱量(45MJ/m3)= 1時間フル運転した時のガス消費量(0.144m3)

 

つまり1時間のフル運転で0.7kwhが発電でき、そのガス消費量は0.144m3ということ。

ここにガス重量単価(最近の我が家は132円/m3)をかけて1kwhあたりの料金に換算する。

この結果、得られる答えは27円/kwh

すなわち、電気料金が27円/KWhよりも高い場合、無条件でエネファームを稼働する方がお得という結果となる。

ただし、とりあえず目安を知りたいだけなので、ウォームアップとか細々したことはここでは考えていない。

 

現在、昼間の電気代は40円/Kwh程度なので、昼間はできる限りエネファームを稼働させる方がお得という結論となる。

 

 

では、満水に近づいた時、お湯を捨ててでも発電を継続した方が良いのだろうか。

マニュアルによると、水温5℃で10時間発電すると満タンとなるとのこと(0.7KWで発電、放熱は考慮せず)。

水道料金を150円/m3(0.15円/L)とすると、貯水槽満タンの水代は21円(140L)でガス代は189円、合計で210円かかる。

これに対し、発電量は0.7KW×10時間=7KWhなので、210÷7の30円が1KWhの発電にかかる水道代も含めた経費となる。

すなわち、30円/KWhよりも電気代が高いなら、湯を捨ててでも発電を継続した方がお得ということに。

 

結論

以上で結論が出ました。

昼間の電気代が40円/KWh程度なので、昼間は湯を捨ててでもエネファームを稼働させる方がお得!

とは言え、ホントに捨ててしまうのはもったいないので、積極的にお湯を消費するという対処の方が現実的かな。

 

まぁ、イロイロ計算したけど、結局のところエネファーム発電と買電とで差額が10円/KWhと考えても1日70円程度しか違わないのね。

それなら、いろいろ考えて対処するのは面倒なので、自然体で使った方が良いのかも。