ウッドデッキ風タイルデッキDIY⑨~タイル切断~

タイルデッキの土台は完成した。
次はとうとうタイル施工である。
まず、タイルを必要な長さに切ることから始める。
グラインダーを使ったタイルカットを以前に経験済みのため、同じ要領で切ればOK!…のはず・・・
タイルはヤングギャラリー(サンワカンパニー)である。
まず、切断する箇所に線を引く。
線引きは鉛筆の芯みたいなのをシャーペンのようにノックして出せるという「芯ホルダー」とか「鉛筆シャープ」とか言う文房具を使うとムチャ便利。
で、前回同様にグラインダーで切れ込みを入れる。
ディスクはダイヤモンドカッターの セグメントタイプ。
既にやったことのある作業なので、スイスイとスムーズに終了、のはずだったのだけど・・・
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がーん!
タイル表面の一部が剥離して、キレイな直線で切れない!!
どうやら、以前の切断したタイルと比べると、今回のタイルは剥離しやすいようだ。
何度かチャレンジするも、やはりキレイな切り口とは程遠い出来だ。。。
以前に購入するも、日の目を見なかったタイルカッターの出番か!?とも思ったけど、グラインダーの便利さを知ってしまった今、こんなモノでチマチマ切るなんて面倒すぎである。
↓以前に購入したタイルカッター。
そこでホームセンターを物色、このようなもの↓を購入した。
その名もマルチディスク!
タイル、ブロック、塩ビ、鉄、ステン、アルミ、、、
何でもOK!な切断砥石である。
しかも値段は200円弱!安い!!(ここ重要)
アンタは、まさに初心者の味方だ!
と、使う前からベタ褒めしたわけではなく、実際使った結果もこのとおり。
うむスバラシイ!これぞ求めていた出来栄えだ。
ある程度切れ込みを入れたら、後は不要な方をハンマーでたたくと、、、
カンタンに直線カット完了!
当然ながら切断面はいびつになっているが、目地で隠れるので問題なし。
斜めカットが必要な箇所は、プロトラクターという分度器と定規が合体したようなものを使って線を引いて、、、
同様にマルチディスクでカット。
なお、この斜めカット部分は、端に使うため、切断面はキレイにしておく必要がある。
そこで、コンクリートサンダーなるモノを購入。
粒度は#24。
もう少し荒くてもよい気がするが、これが最も荒い目らしい。
なぜ#1とかは無いのか素朴に疑問である。
このコンクリートサンダーをグラインダーにセットしてタイルカット面を研磨。
バリバリバリバリ。
キレイになりました。
ということで、今回のタイル「ヤングギャラリー」のカットにはマルチディスクが最適!と言いたいところだが、、、
使っているうち、決定的な欠点に気付いた。
摩耗早すぎ!
三枚ほどタイルに切れ込み入れたら、既にこの状態である。
次々と亡くなり逝くマルチディスクの数々を前に、私は悟った。
これは、あまりにもランニングコストがかかりすぎなのではなかろうか。
ってことで、他の切断砥石についての検証に乗り出した。
タイル用の切断砥石については、ネットに情報がほとんどないのが悲しい。。(‘ω’)
まず購入したのがこちら。
タイルカットでの摩耗がほとんどなく、ランニングコストが格段に安いダイヤモンドカッターである。
結果は…
冒頭で使用したセグメントタイプ(切れ込みのあるタイプ)ほどタイルへの負荷は大くないが、やはりこれでも剥離が生じてしまった。
それならば!と、硬質タイル用のダイヤモンドカッターを購入。
一枚で3000円以上と奮発したのだけど、、
やっぱり、切断ライン付近のタイル表面の一部が剥離してしまう。
タイル用ってことで思い切って買ったのになぁ…
やっぱり切断砥石でないとダメなのか。。。
ってことで、石材用の切断砥石を購入。
マルチディスクの厚みが1.0mmであったのに対し、こちらは2.0mmと倍の厚みである。
製造メーカーはレジトン。
金属用の切断砥石において絶大な人気を誇る「金の卵」シリーズを出しているメーカーだ。
↓結果はこちら。
厚みがあるためか、ディスクの摩耗は低減された。
が、このディスクでもなお、タイルの剥離が少し生じてしまっている。
なんと弱いタイルなんだ。。
で、結局行きついたのがこれ↓
「レンジャーカット」というトラスコ中山の切断砥石である。
レンジャーカットの厚みはマルチディスクと同じ1.0mmであり、値段もほぼ同じであるが、タイル用として販売しているだけあって、摩耗耐久性が体感的には倍近くありそうだ。
切断ラインも、心なしこちらの方がキレイ。
まとめ
裏面からもダイヤモンドカッターで切れ込みを入れて切断するとか、いろいろなタイル切断方法について試した結果、導かれたカット手順は以下の通り。
1. カットラインをシャープ芯でひき、表面にグラインダー(レンジャーカット切断砥石使用)で切れ込みを入れる。
切れ込みの深さは深い方が良いのだろうけど、切断砥石の節約という観点から、カットラインを3回程度なぞるくらいでOK。
2. 切れ込みを入れたら、タイル両端を持つ。
3. ふんっ!( ̄^ ̄)
っと、太ももで割る。
4. サンダーで切り目を入れた数ミリはキレイな切断面だが、それより下は斜めに割れるなどして見栄えが悪い。
目地を入れる場合は隠れるのでそのまま使用すればよいが、切断面を角に使用する場合などキレイにする必要がある場合は、切断面をコンクリートサンダーで研磨する。
以上、数ヵ月間にわたり週末毎にタイルカットを続けた末にたどり着いた「一番楽で確実な方法」でした(笑)
なお、この方法はヤングギャラリー(比較的弱いタイル)をカットする場合であって、他のタイルに必ずしも当てはまる訳ではないことを申し添えます。
タイル毎に、その特性にあったカット方法を見つけましょう。
注意
グラインダーはとても危険な工具です。
研磨でも切断でも、保護メガネ必須!
特に慣れた頃が一番危ないと肝に命じ、作業しましょう。