「体温計は3分かかる」なんてのは今は昔。
今や、10秒程度で測れるもの、耳に少し触れるだけで測れるもの、果ては触れる必要すらないものまで販売されていることに驚きを禁じ得ない。
てことで、買いました。
非接触体温計です!
安いものだと数千円程度だけど、これは余裕の1万円越え!
悩んだ結果、「医療機関で使われている」「日本製」っていう信頼性を重視して奮発しました。
非接触だと、どうしても誤差が大きくなりそうだし、信頼性の高いものを買ってそれでもダメなら、あきらめがつくかなと。
なお、マニュアルによると「額で測定を行います。耳式や腋下のような測定誤差はありません」とのこと。
使ってみた感想
ボタンがひとつしかないので、操作はカンタン。
と言いたいところだが、いきなり使い方がわからない(・・;)
エラー音がして計測できないのである。
なぜだ!
不良品か!?
と思いつつ、マニュアルを確認したら…
気温が 15〜40℃でないと使用できないとのこと 。
室温を確認すると10℃・・・Σ( ̄ロ ̄lll)
部屋が寒すぎか(笑)
ってことで、暖かい部屋へ移動し、再度計測・・・
無事、検温できました!
ピッ!
ピッ!
ピッ!
いろいろなモノの温度を計ろうとします。
が、計れません(*´ω`*)
なぜなら、この機器の用途はあくまでも体温計。
計れる対象物の温度は32.5~42℃なのです。
そこらにあるモノの温度は当然それより低いわけで、、、
そーすると対象温度が低すぎるという「Lo」表示となって計測できないのである。
それならばと、沸かしたお湯の温度を測ろうとする・・・
ピッ!
今度は高すぎて「HI」という表示となりました。
てなわけで、当初思い描いていた「いろんなモノの温度を計って遊ぶ」という目論見は叶わず。
一方、本来の使用目的である正確な体温を計かる用途としてはどうか。
実際に複数の体温計を使って比較してみる。
比較に用いる体温計は次の2つ。
① 20年ほど前に購入したテルモ製の体温計(以下、テルモ君)
しっかり脇の下で3分間計測しなくてはいけないが、実際に大きな病院で採用されていたモノなので信頼性は高い。
ちなみに現在では、60秒で予測体温、10分後に実測体温が測れる機種が出ている。
② けんおんくん(オムロン製)
15秒の予測式体温計である。
行き付けの小児科で使われてたので、それなりに信頼性は高いのではないか。
実験
子どもの体温で比較したいところだが、3分間はおろか15秒もじっとしていないため、結果に影響が出る可能性を考慮し、自らの体温で試すこととする。
各体温計で3回体温を測り、比較するという手法である。
なお、実験時の室温は25℃、湿度59%であった。
結果
①テルモ君で3回計測した平均値は36.0℃。
②けんおんくんでは36.5℃。
③今回購入した非接触体温計(デコで計測)は36.2℃
①テルモ君は実測値で最も正確、と考えれば、なんと②けんおんくんよりも今回購入した非接触体温計の方がより正確という結果となった。
高い金を出して買っただけのことはある。
私は大変満足した。
なお、予測式体温計が両方とも高めの値を表示したのは、熱があるのに無いと判断してしまうリスクを回避するためではなかろうか。
そんなこんなの非接触体温計、最近はもっぱらミルクの温度が適温かどうか測るのに使用しています(;^ω^)
なお、スタンド付きなので、普段はこんな感じで置いといて、必要なときにサッと検温できます。