単管パイプでウッドデッキDIY 7【デッキ床板設置】

外構DIY

ウッドデッキの骨組みは完成した。

あとは床板を支える横材(根太)を設置しつつ、床板を貼っていきたい。

 

根太にダクターチャンネルは使えるのか

ネットリサーチの結果、単管パイプでウッドデッキを作る場合は根太にダクターチャンネルがよく使われることがわかった。

ダクターチャンネルは、主に商業施設で使われる配管用の部材であるが、溶融亜鉛メッキ処理されていてサビにくく、規格化されているため使い勝手が良いらしい。

とは言え、本来用途はあくまで壁や天井の配管を支えるもの。

これを根太に使って耐荷重的に大丈夫なのだろうか。

どのDIYサイトも、その点については言及がなくて不安が払しょくできない。

今回は床板を窓と平行に貼るため、根太の支持間距離は50cm程度と短いので恐らく問題なさそうだが。。。

 

そんなことを考えながらネット検索してたら、太陽光パネルをダクターチャンネルで固定するのは危険!というブログを発見した。

具体的には、ダクターチャンネルを固定するダクタークリップが台風などの強風時に太陽光パネルを支えきれないという指摘である。

そっちか~。

 

ウッドデッキの場合は太陽光パネルと違って下から吹き上げる力はほとんどかからないから大丈夫そうにも思えるが、これはもう耐荷重を自分で確認するしかないか。

 

ダクターチャンネルの耐荷重

てことで、本腰を入れて調べてみると、ダクターチャンネルを製造するネグロス電工(株)の公式カタログに耐荷重の記載があった。

まずはダクターチャンネル。

等分布荷重と中央集中荷重の記載があるが、ここではよりシビアな中央集中荷重で確認する。

以下が中央集中荷重表である。

ダクターチャンネルにはサイズや材質の異なるラインナップがいろいろあるが、最も一般的で安価なのはD1タイプみたいなのでこの耐荷重を確認する。

表中で最も短い支点間距離1mの場合の耐荷重は79Kgf

今回の支持間隔は50cm程度、根太間隔は床材の推奨する40cm以内とするため、こりゃどう考えても問題なさそうである。

 

ダクタークリップの耐荷重

次にダクターチャンネルを固定するために使うダクタークリップの耐荷重を確認する。

上からの荷重はダクタークリップに影響しないため、下から突き上げる力(台風などでの吹き上げ)にどの程度対応できるかを確認する。

公式カタログの数値は以下のとおり。

単管パイプにダクターチャンネルを固定する場合に使うダクタークリップDC42の耐荷重は80Kgf

ダクタークリップ2組で支える根太1本あたり160Kgfの突き上げに耐えられるようだ。

ウッドデッキ自体の重量も大きいことを考えると、全く問題ないと言える。

そもそもウッドデッキの構造上、台風でも上方向への力ってそんなにかからないだろう。

 

これが太陽光パネルとなると、吹き上げの力は比べ物にならないくらい大きくなるので、太陽光パネル固定にダクタークリップはダメという指摘は理にかなっているように思われる。

とは言え、パネルや固定クリップの数によるから一概にダメとは言えない気もするが。。。

 

根太と床板の設置

耐荷重という点においては、ダクターチャンネルを根太に使うのは問題ないとわかったので、さっそく部材を調達する。

近隣のホームセンターを覗いてみたのだが、見当たらなかったのでネット注文。

程なく気付いたけど、ダクターチャンネルが置いてある売り場って電材コーナーなのね。

一生懸命、金具売り場を探してた(^-^;

ネット購入だと長尺モノだから高くついたぁ(>_<)

 

ダクターチャンネル切断

ダクターチャンネルを扱う上での最大のネックはカットである。

こればかりは電動工具が必須。金鋸でセコセコ切れなくもないがまったく現実的ではない。

てことで、チップソーカッターの出動。

もちろんグラインダーでも切れるけど、チップソーカッターの方が楽で切り口もキレイってことを単管パイプをカットした時に学びました(^-^;

チップソーカッターは1万円程度で買えるし、刃によっては木材などもマルチに切れる優れモノ(切断精度が悪いらしいけど)。

 

ダクターチャンネル塗装

カット後はサビ防止のために、切断面にローバルを塗っておく。

そしてツヤけしブラックでスプレー塗装。

 

ダクターチャンネルやダクタークリップも塗装しておいた。

もはや見えない部分だけど、塗装した方が少しでもサビにくいかなと。

なお、ローバル(防サビのための亜鉛メッキ塗料)への影響を考えて、塗装は水性塗料のスプレーを使用している。

油性塗料を使うと塗装直後は問題なくても、ローバルが剥がれる可能性があるらしいです。

ダクターチャンネル設置

単管パイプ間にダクターチャンネルを根太として設置する。

傾斜角はタイルデッキにあわせて1度とし、ウッドデッキ床面がタイルデッキの高さと合うよう単管クランプの位置を微調整。

後から微調整できるのが単管パイプの良いところ。

 

固定はダクタークリップで。

貧弱そうに見えるけど、ガッツリ固定されます。


 

床材切断

根太を設置しながら床材も貼っていく。

床材は野原産業のグレイスデッキ。

業界最軽量の無垢材を自称するだけあって確かに軽い。

 

カラーはレッドウッド。

タイルデッキの色に寄せたかったので良い感じ。

 

グレイスデッキの長さは2m。

そのままカットせず使うこともできたけど、1mにカットして貼ることにする。

タイルデッキや室内のフローリングと見た感じを合わせたいのだ。

 

カットはスライド丸ノコを使う。

チップソーカッターと同じメーカーのスライド丸ノコなんだけど、精度がイマイチなので慎重にカット。

本音を言うと買い替えたいのだけど、スライド丸ノコって高いんよね。

レーザー付きのスライド丸ノコ欲しいなぁ~。

 

グレイスデッキのカット感覚は、木材とはちょっと違う。

プラスチックが溶けるような臭いがするし、実際切りくずが溶けてくっついた状態となるのだ。

 

焦って取ろうとすると、溶けた樹脂がビヨーンと伸びてカットラインが汚くなるので、少し待って冷え固まってから取るようにした。

公式サイトによるとサイディングなどをカットする24P刃でのカット推奨とされており、これを守れば溶けることはないそうだが、今回だけのために刃を新調するのは惜しい。

待ち時間も10秒くらいだし、冷え固まってからカスを取り除けばポロポロとキレイに取れるので問題なし。

 

床材設置

グレイスデッキには専用の固定部品があって、「デッキ面にビスが露出しない」「早くて確実」「下穴加工や幅方向の目地調整が不要」というメリットがある。

しかし高い。

固定方法はいくらでもあるので専用の固定部品にこだわる必要は全くないのだが、見栄えとか作業性とか考えると面倒になってきて結局は専用部品(250個入り)を購入。


グレイスデッキ専用固定部品 金属根太用 250個入り

 

これに加えて、両サイドのエンド部分を固定する部品が必要だ。

と思いきや、施工説明書をみると普通のビス固定となっている。

いやいや、デッキ面にビスが露出しないのが専用部品の売りなのに、そこはあっけなくビス止めしちゃうのね(笑)

何だか釈然としないし、両サイドだけネジ頭が露出するなんてダサくないのだろうか。

考えすぎなのかな。

なんて悩んでる最中、とある施設で良い見本を発見。

グレイスデッキではないけど、似たような固定部品が使われおり、基本的にビスの露出がない。

しかし端はビス固定。

 

全体を見て思ったこと、やっぱりビスが気になる!

 

てことで、エンド固定金具を検索。

同じ厚みのウッドデッキ用固定金具を探し当てた。

 

まずは奥側のエンド固定金具を設置。

どこを足掛かりに手前に貼っていく。

 

手前側のグレイスデッキを貼る前にエンド金具を設置。

エンド金具は普通のビスで固定するとビス頭の厚みでグレイスデッキが浮いてしまう。

よって、小頭の皿ネジ細めのビスを使った。

この手のドリルビス(ステンレス製)ってホームセンターに全然置いてないのね。

仕方なくネットで買いました。

 

グレイスデッキをスライドさせてハメ込み、固定金具を根太にビス止め。

 

根太はグレイスデッキの切れ目部分でそれぞれのグレイスデッキを支えるように設置した。

本当は部材をケチって根太1本で支えようかと思ったのだけど、それはやってはいけないらしい。

 

ウッドデッキの床材は貼り始めると速い。

どんどん貼っていく。

 

窓サッシなどと干渉する部分はジグソーへッドでカットする。

 

マルチエボの丸ノコヘッドを使おうともしたけど、切り込み深さが足りないしパワーも不足してて途中で断念。

 

結局、ジグソーで切りました(;’∀’)

 

もう少し!

 

貼れた~! 一気にウッドデッキっぽくなりました。

 

次回は幕板を取り付けて、仕上げに入りたい。

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