いよいよエコカラットを施工する。
公式マニュアルによると、施工方法は以下の通り。
1.下地の検査
2.割り付け
3.(エコカラット加工)
4.接着剤塗布
5.接着剤のくし目立て
6.エコカラットの張り付け
7.シーリング処理
1.下地の検査
エコカラットを貼り付ける下地をチェックする項目である。
今回の下地は、壁紙が貼られた石膏ボード。
マニュアルによると、防汚壁紙なら剥がさなければならない。
「壁紙がビニル系・布系であれば、壁紙の上から施工することも可能」ともある。
しかし、壁紙上から施工しても、結局その壁紙は再利用できないので、結果は同じ。。。
しばし悩む。
この壁紙を裂く決心ができるかが、エコカラットDIY最大のハードル。
ここは勇気を出して壁紙を除去することとした。
壁紙をはがすのは、張り付け位置の外周2cmほどを残した内側。
2.割り付け
壁紙をはがす前に、まずはエコカラットの張り付け配置を正確に定めることが重要である。
今回のDIYは、家の顔である玄関への施工のため、失敗は許されない。
リスクを極力回避するため、エコカラットを床の幅木と左壁面に突き当てて張ることにした。
これにより、初心者がミスしがちな水平・垂直ラインを正確に保つのだ。
エコカラットを張る順序は、左下から最下段を張り、その上の段をまた左から張る・・・
といった感じ。
図示すると、以下のようになる。
こうしてエコカラットの割り付けをすると、右側と天井付近には、エコカラットの幅に収まらない「余った空白地帯」が生じる。
ここにもピッタリとエコカラットを張り付けようと思うと、エコカラットの加工(カット)が必要不可欠。
でも、初心者なので、できる限りエコカラット加工は避けたい。
加工は失敗するリスクが一気に高まるのだ。
ここは無理せず、壁紙のままとする。
てな具合で、エコカラットの割り当てを決め、その外周をえんぴつでマーキング。
その内側2センチ程度を残し、壁紙を除去する。
カッターナイフで切れ込みを入れ、、、
意を決して、新築の壁紙をエイヤっと、切り裂く。
後戻りできない恐怖との闘いの始まりである(;^ω^)
なお、壁紙を引っぺがすと壁紙の裏紙(裏打ち紙)が残る。
壁紙の張替え時は、この裏打ち紙を取らないのが原則、と聞いたことがある。
凸凹の原因となるから、だとか。
エコカラットの場合も同じ、と思ったら、
マニュアルによると、「可能な限りはがせ!」とのこと(;^ω^)
ただし、裏打ち紙が強固に貼りついていれば、はがさなくて良い、ともある。
「強固」の判断方法は次の通り。
裏打ち紙へ#の形にカッターナイフで切れ目を入れる。
その上からガムテープを貼り付けて、、、
べりッとはがす。
この時、「裏打ち紙がはがれるか」が目安。
試してみたところ、はがれなかったので、今回の裏打ち紙は「強固に貼りついている」と判断し、そのままエコカラットを張り付けることとした。
なお、壁紙自体をはがさず、壁紙上からエコカラットを貼り付ける方法もある。
この場合は、重量で壁紙が剥離し、落下するのを防止するために、壁紙に等間隔でタッカーを打ち込む必要がある。
タッカーは高いモノではないので、この方法を試す価値はあるかもしれないが、壁紙除去という大きなハードルを超えた人間としてアドバイスするなら、壁紙を除去する方が断然カンタンだし手間もかからないからオススメ。
↑ビビってたくせに、エラそうなアドバイスをするヤツ(^_^;)
3.エコカラット加工
今回はエコカラット自体の加工はしない方針。
ただし、最右列に張り付けるシートは、壁からオーバーしてしまうので、ピース1列分を除く。
エコカラットの各ピースは、裏面でネット状の紙によって連結されている。
この連結紙を切り離すことで、ピースを分離できる。
この連結紙はカンタンに剥がすこともできるので、1ピースだけをオブジェとして置いておくことも可能。
4.接着剤塗布
エコカラットの接着剤「エコヌール」を壁にヘラで塗り付け、クシ目ゴテで伸ばす。
壁に塗りつけるヘラは、クシ目ゴテでも良いが、接着剤が手に付きやすいし、効率も悪いので、普通のヘラを使用。
100均で買ったヘラだけど、普通に使えますd(^-^)
「エコヌール」は粘着性が高く、塗布しやすい。
ただし、欲張ってたくさん塗布すると垂れるので、床はマスキングしておく方が無難。
また、貼り付け時に接着剤が付着しそうな周辺箇所も念のためマスキングしておくと安心である。
5.接着剤のくし目立て
接着剤をある程度ヘラで塗布したら、3mmのくし目ゴテを使い、くし目をつける。
イメージだとキレイなクシ目が付く予定だったけど、何だか微妙なクシ目となった(^-^;
エコカラット裏面への接着剤の密着度が高目るのが目的なので、見栄えが悪くてもまぁ良いか。
6.エコカラットの張り付け
作業は佳境。
まずは左下から1シート分の接着剤を塗布、エコカラットを貼りつける。
最初の1枚目が肝心で、これによって全体の縦・横のラインが必然的に決定するため、ゆがみは厳禁。
ただし、今回の1枚目は、左の壁と下の幅木に突き当てるだけなので、楽勝である。
1枚目を張ってしまえば、2枚目以降は隣のエコカラットに突き当てて張っていくだけ。
接着剤を塗布した後、夏場なら20分、冬場なら30分以内に張り付ける必要があるので、その点だけ注意して「2シート分の接着剤を塗布→2シート張り付け」というように少しずつ作業した。
なお、接着剤がエコカラットや壁紙に付着してしまった場合は、固く絞ったタオルで拭き取ればOK。
乾く前に拭けば、けっこうキレイに取れる。
こうして、張り付けは完了。いい感じになりました。
7.シーリング処理
最後に、エコカラット間にすき間がある場合はシーリング処理を行う。
今回は、平面での突き当て張りのため、エコカラット間にすき間はない。
ただし、最右端のエコカラット基部と壁紙の間にすき間があるので、そこをシーリング処理する。
ぶっちゃけ、この工程はやらなくても問題ない。
DIYキットにはシーリング処理材が含まれていないくらいである。
でも、やると確実に仕上がりの美しさがアップします。
シーリング処理材はジョイントコークAを使用。
これ、壁紙の境目などよく使われているシーリング材である。
色は壁紙にあわせたアイボリー。
イナバガレージDIYの時と同様に、マスキングテープで保護したうえで、すき間をジョイントコークで埋めていく。
なお、ジョイントコークが意図せず壁やエコカラットに付着してしまった場合は、エコカラットの接着剤と同様に、固く絞ったタオルで拭き取ればカンタンに取れる。
焦らず作業すれば難しくないので、完璧な美を追求したい場合は是非。
なお、エコカラット用のシーリング材「カラットコーク」なるものも売られている。
自分は汎用性の高いジョイントコークAを使用したが、エコカラットDIYしかしないなら、専用のカラットコークを使った方が良いかもしれない。
使ったことがないので、比較できないけど(^_^;)
天井側は、ほぼピッタリ納まったので、特に処理はしていない。
完成!
なかなか美しくできました。
ってことで結論。
エコカラットDIYはカンタン!あなたも是非!!
ただし、カンタンなのは、あくまでも加工なしで平面に張る場合。
加工の必要なエコカラットDIYは・・・また今度紹介します(;^ω^)