岩手県遠野市は柳田國男『遠野物語』で有名な地である。
と、「るるぶ」にある。
たいへん恥ずかしい話だが、『遠野物語』って、その名前くらいしか知らない。
そして、柳田國男著であることも知らなかった。
調べてみると、日本民俗学の黎明を告げた名著である、とのこと。
遠野は岩手の山奥にある町だ。
よくわからないが、歴史のありそうな縁結びの神社へいった。
カップルがキャッキャ言いながら、おみくじを結び付けようとしているのを見ると、微笑ましい。
女の子が一人で頑張って結び付けようとしているのを見ると、応援したくなる。
男が一人で真剣に結び付けようとしていたら、なんだか怖い。。。
と、しばし勝手に他人の縁結びの行方を見物する。
次にきつねの関所なる場所へ立寄った。
どんなところなのか、すごく興味があったのだけど・・・
その実態はこれだけ。
なんだか拍子抜けした。
きつねにばかされた話が書いてあるだけである。
遠野の一番の名物は恐らく「カッパ淵」であろう。
カッパ淵という名前が付いてはいるが、ただの小川である。
しかし、そんな何の変哲もない小川を、いかにもカッパが出そうな淵に仕立てる手腕は素晴らしい。
さすが、地域づくり総務大臣表彰を受けた町だけのことはある。
河童淵の近くには「カッパ直売所」がある。
行った時は既に閉まっていた。
カッパが直売しているのか、カッパを直売しているのか気になるところである。
最後に、デンデラ野へ行った。
遠野は昔、姥捨て(うばすて)の習慣があったらしい。
ある一定以上になった老人は、山での生活を強いられたのだという。
夕方に行くと、何だか物悲しい所であった。
さっき、行ったカッパ淵では人がたくさんいたのに対し、ここは誰もいないのでなおさらだ。
まぁ、姥捨ての習慣のあった場所が、にぎやかで楽しい所であっても嫌だが。
老人たちは昼間は、ふもとに下りてきて畑作業を手伝い、夜になると山に戻るという生活をしていたのだとか。
以上、遠野は何処か異空間のような、神秘的な場所でした。