世の中には『雨男』と呼ばれる人がいる。
普通に考えれば、その人の存在が天候に影響を及ぼすなんてありえないわけだから、『雨男』とは、雨が降りそうな時に活動したくなる習性の持ち主なのではないか、と最近思うところである。
そんなショウモナイことを考えながら、大雨の中訪れたのが地球回廊である。
岐阜県瑞浪(みずなみ)市にある博物館で、以前に一度来たことがある所だが、そのときはあいにく休館日だった。
休館日もチェックせずに遠路はるばる来るなんて、当時の自分は何をやっていたのだろうか。
実に不甲斐ない!
と今では思う。
現在の自分には甘いが、過去の自分には厳しいのである(ダメな人間の典型)。
写真左の黄色いキャラクターは「デスモくん」という。
瑞浪市HPにある『デスモくんプロフィール』によると、1700万年前に瑞浪の海辺に住んでいました。
今は化石博物館や地球回廊のキャラクターとして働いています。
とのこと。
ってことは、年齢は1700万歳!!
日本でいちばん設定年齢の高いゆるキャラではなかろうか。
ちなみに、基となったデスモスチルスは哺乳類の仲間。
恐竜ではないらしい。
「デスモくんもこまってるよ」
入り口手前に説明看板があり、
地球回廊は、「地球を考える」をテーマとして46億年の地球史を楽しみながら学ぶ施設。第二次世界大戦時に外国人の強制労働によって作られた地下壕の一部を使用しており、悲惨な戦争を二度と繰り返さないことを後世に伝えていくことを願うもの、とある。
後半のくだりを読むと、なんだか重そうな場所だなぁと思ったが、特にそれに関する展示等はなかった。
中は温度が15℃程度しかなく、肌寒い。
暑い日だったら気持ち良いんだろうな。
途中、いきなり恐竜がライトアップされて動くゾーンがある。
自分でも驚いたので、子供はかなりの恐怖を覚えるのではないか。
サイエンストラベル「日本列島短行の謎」が放映されていたので観た。
内容は主にプレートテクトニクスについてである。
ガキンチョ向けかと侮っていたが、ちょっとハイレベルな内容だ。
しかし、なかなかわかりやすく作成されていた。
この作品、
「緻密なランドサット(NASAの人工衛星)のデータをハイビジョン映像化し、最新の映像技術を駆使した」
と豪語するだけあって、20年以上前に作られたとは思えない映像である。
ハイビジョン・アウォード95を受賞したというのも頷ける。
ハイビジョン・アウォードとは、ハイビジョン放送に貢献した個人や団体を表彰するものらしい。
しかし、今や4Kとか8Kとかで騒ぐ時代である。
家庭用のテレビや携帯までもがフルハイビジョンの昨今、やたらハイビジョンを強調されると、逆にチープ感を感じてしまうな・・・
ぱーっと見れば、20分もかからない施設だけど、知らないことも多くて、けっこう勉強になった。
インター降りてすぐの好立地なので、お勧めです。
気になる入館料は・・・な、なんと破格の200円!
やるな瑞浪市!
ちなみに、下記施設が隣接しており、共通券は700円。
(サイエンスワールドは無料)
市之瀬記念美術館
市之瀬廣太氏が誰なのか知らなかったので調べようとしたら、Wikpediaに項目自体がなかった(T_T)
美術館があるくらいなので、きっと凄い人なんです。きっと。
「彫刻は決して難しいものではなく,感覚的,直感的に見ればよい」
が口癖だったとのこと。
言わんとすることはわかるが、やっぱり難しい。
個人的にはちゃんと説明してくれないと、欲求不満になる。
まぁ芸術とはそういうものなのかもしれない。
わかる人と美術館行ったらもっと楽しめるんだろうな。。。
陶磁資料館
陶磁器の歴史がわかりやすく展示されている。
そうそう、あの世界一のこまいぬもこの瑞浪市だったっけ。
化石博物館
正直もっと大きいかと思ったら、こじんまりしてた。
デスモくんの基となったデスモスチルスの骨格模型もある。
サイエンスワールド
入り口のインベーダー?をみて、ここは何かウサン臭そうやなと思った。
でも、期待に反して?子供が喜びそうな、いろんな工作・実験体験教室のほか、素粒子関連の展示物まである、正にサイエンスワールドでした!
こりゃすごい。
こんなところで子供を遊ばせてたら、科学好きになるやろうな~