以前、レンタルしたキャンピングカーで旅行をした。
実に楽しかった。
そして思った。
キャンピングカーを持っていたら、最悪ノープランでもふらっと旅に出られる。
昨今の高騰する宿泊費とも無縁だし、インバウンドで話題になったトコジラミにビクビクしながらホテルのベッドを見る必要もない。
実に魅力的である。
↓イメージ

……しかし、現実はそう甘くない。
キャンピングカーは、買うにも維持するにも、なかなかの覚悟が必要だ。となるとレンタルが現実的なのだが、それでは事前予約が必要になり、「今日は天気がいいから、ちょっと泊まって帰るか」という私の理想とは少々ズレてしまう。
やりたいのは、日帰りするにはちょっと遠い場所に行くとき、「帰るの面倒だから泊まっていこう」といった気軽な旅なのである。
ルーフテントという選択
そんなことを漫然と考えていたある日、私は運命のアイテムを見つけてしまった。
ルーフテントである。
車の屋根でテントを展開するという、初めて見た人なら「正気ですか?」と聞きたくなる代物だ。
しかし、これならマイカーが一気にキャンピングカーっぽくなる。

もちろんキャンピングカーのように道の駅で「ちょっと仮眠」なんて使い方はマナー違反として糾弾されるため難しい。
しかし、最近は全国にRVパークなる施設が増えていて、1泊3,000円程度で利用でき、電源まで確保できるという。
これなら十分アリではないか。
ルーフテントの問題点
さっそく物色を開始。
価格は20万円前後。
「まあ、それくらいはするよね」と思いつつAmazonを眺めると、妙に安い商品がある。
が……レビューが一件もない。
大丈夫か、コレ。
さらに調べると、中国から発送される商品の中には、サイズの問題なのか税関を通過できず、自動キャンセルになる模様。それを知りつつ出品し続けるってのはどういう了見なのだろうか。単なる情報集めか?
国内発送の商品だと15万程度~のようだ。やはりそんなものか。
ところが、問題はまだあった。
ルーフテントは軽量モデルでも30kg前後ある。
宅配料金もそれなりだし、一人で屋根へ載せたり降ろしたりするのは現実的に困難。
人に手伝ってもらって降ろしたところで、次は保管場所が必要となる。
どうやら一般的にルーフテントは「一度載せたらは載せっぱなし」らしい。
普段の買い物でも屋根にテントを背負ったまま走ることになるのだ。
それは何だか嫌である。
1人で脱着可能なルーフテント
そんなふうに悩んでいたとき、またしても面白い商品を見つけてしまった。
その名も「Peak Pod」。
なんと、エアテントを車の屋根に載せて使うという発想である。
重量は17kgであり、一人で載せ降ろしが可能。
調べてみると、クラウドファンディングから誕生した商品らしい。
エアテントとして考えれば価格は決して安くはないものの、ルーフテントよりはだいぶ現実的。
さらに新型の「Peak Pod 2」になると、車との一体感も増し、天井部分を網戸やフルオープンにできるなど、かなり魅力的な仕様になっている。
極めつけはリアから出入りできること。
リアラダーさえ付ければ、毎回ハシゴを積んでいく必要もない。
「これは良い。」
かなり良い。
……のだが。
ネット上にレビューがほとんどない。
初代の「Peak Pod」はInstagramで多少見つかるものの、「Peak Pod 2」は公式以外ほぼ情報ゼロ。
けっこう売れてるみたいなのに、なぜこんなにも静かなんだ。
良いものならレビューが多少なりともあるのではないか。
てことは、あまり良いモノではないのか!?
いや、期待外れなら、それはそれでレビューがありそうなものだ。
さらに追い打ちをかけるように、「Peak Pod 3」が現在開発中という情報まで発見。
いやいや、そういう情報が一番困る。
新型が出るなら待つべきなのか。
しかし、どんな製品になるのかは一切不明。
期待だけ置いていかれても困る。
安い買い物ではない。
気付けば2週間ほど、毎日のように悩んでいた。
「やっぱり展開の速さなら普通のルーフテントが便利なんじゃないか。」
と思えば、
「いや、30kgを一人で扱うなんて未来が見えない。」
と思ったり。
そしてまた、
「でもPeak Podはレビューが少なすぎる。」
とか。
頭の中では延々と会議が続く。
議長も私、反対派も私、賛成派も私。
まるで多数決が成立しない。
そんな中、YouTubeで「安い中華製ルーフテントはやめた方がいい」というレビューを見てしまい、天秤は再びPeak Pod 2へ。
ここまで来ると、もう理屈ではない。
勢いである。
うじうじ考え続けても答えは出ない。
ということで――
買います。
とうとう決心した。
さて、本当にこの選択は正しかったのか。
その答えは、実際に使ってみれば分かるだろう。
……というわけで、続く。


