熊を食す

雑記

私は熊に対して畏敬の念を持っている。

そんなクマさんを先日初めて食べることができたので報告する。

岐阜県白川村の合掌造りを観に行った後に立ち寄った「道の駅 白川郷」にそれはあった。

「熊汁定食」「熊肉うどん」のノボリである。

 

熊汁定食は1,250円、熊うどんは1,000円。

熊の手ラーメンがどこかで10万円!!って聞いたことがあるので、この値段はとても安く感じる。

有害獣駆除として捕獲したものを使用しているようだ。

店内は昼過ぎという事もあってか、誰もおらず。

というか、道の駅自体、全然客がいないのだが大丈夫であろうか。

 

「熊汁定食」の食券を購入する。

と、なんとラスト1だったようで、売り切れのランプが点灯した。

ラッキーである。

 

つづいて「熊肉うどん」の食券を購入する。

熊汁が味噌仕立であるのに対し、こちらは醤油仕立とのこと。

と、またもや売り切れランプが点灯した!

こちらも残りひとつだったのだ。ついているぜ。

 

しばらくは最後のひとつを我が物にできた余韻を楽しんでいたが、

「そもそも食べる人が全然いなくて一食ずつしか準備していないのではないだろうか」

という疑念が生まれてきた。

そうこうしていると料理が出てきた。

「熊汁定食」

 

「熊(肉)うどん」

 

熊はクセがなくておいしかった。

まぁ正直なところは、あぶら身が多くてよくわからなかったのだが、熊が食べられたということ自体が意義深い物なのである。

しばらくして、来店した老夫婦が「熊売り切れやって~」と喋っているのを聞きつつ、そう思ったのであった。