ガレージDIY 床をタイル張りに【その1 理想と現実】

イナバガレージDIY

イナバガレージを改造してオシャレにしたい。

そんな野望のもと、DIYを重ねているのだけど、ガレージ内での滞在時間が増えるに従って気になりだしたことがある。

土間コンクリートの勾配だ。

 

内部で水が滞留しないための配慮であろうか、奥から入り口側に約2%の下り勾配がつけられているのだ。

 

この勾配さえなかったら!!

と、最近思うようになった。

 

当初、2%の傾きなんて水平と大差ないだろうと思ってた。

ガレージの奥行は5.2mなので、一番奥は入り口よりも約10㎝高い程度である。

 

が、実際に立ってみると、鈍感な自分でも傾いていると感じる。

調べてみると、多くの人が、0.6~1.0%の傾きで気付くそうだ。

 

熊本地震で地盤が液状化し、家が傾いてしまった方の健康被害を調査した知見によると、

「0.6%を超える傾斜では回答者全員に健康障害が発症。0.9%までの傾斜では、牽引感、ふらふら感、疲労感、不眠、1%を超える場合には吐き気や食欲不振、頭痛など身体機能に大きく関係する症状があらわれていた」

とある。

 

ガレージで生活するわけではないので、ここまでの健康被害が発生することはないだろうけど、少なくとも傾斜が不快であることは間違いない。

そもそもガレージ内で水を使わないし、勾配など不要なのだ。

こうして、私は勾配ゼロに向けての取組を決心をしたのであった。

 

計画は以下の通り。

まず、現状では床に2%の勾配がついている。

この勾配を無くすため、ガレージ入り口の高さにあわせて全体の土間コンをハツる。

コンクリートハンマーで破壊、除去するのだ。

土間コンを破壊したあとのガレージ床はガタガタになるので、モルタルで水平にならしつつタイルを張って仕上げる。

なかなか大掛かりな作業であり、カンタンではなさそう。。。

 

特に土間コンをDIYでハツることができるのか、すごく不安。

ネットで事例を検索してみたけど該当なし。

カーポートなどの支柱を立てるため、50cm角くらいのスペースをはつっている事例はいくつかあるが、DIYレベルで広範囲をハツっている事例が見当たらないのである。

 

やむなく、我流で作業を開始する。

土間コンをハツるのには、これを使います。

→ メルカリでコンクリートハンマを探す

 

以前、妻からのモルタル破壊措置命令により購入したコンクリートハンマーである。

先端部分(チゼル)がガガガって感じで、高速で前後し、コンクリート等を叩き割る機械だ。

このコンクリートハンマーの場合、打撃数は1分間に約3,000回!

 

モルタルが固まった後に作業をやり直すのは、どれくらい大変なのか!??
失敗は慣れた頃に発生する。 最近、モルタルの扱いも慣れてきたなーと思っていた矢先、、、 失敗しました!! しかも気付いたのはモルタル硬化後… まず、作業内容の説明します。 勝手口のテラス屋根側面パネルを延長したいと常々考えていた。 側面パネ...

 

とりあえず、土間コンのはつりに着手。

ガガガガガガ

凄まじい音と粉塵が舞う。

 

うーむ、思ったように破壊できないな。

くぼみができるくらいで、やっていて言い知れぬ無常感を感じる…

 

てことで、コンクリートハンマーの先端部分(チゼル)を他のタイプに替えてみる。

手元にあるチゼルは3種類。

これまで使っていたのは②のタイプ。

ハツリ機に標準装備されていたものだ。

 

一見すると一度にたくさんハツれそうな①のタイプに交換してみる。

チゼル交換はカンタン。

工具も不要。

押え金具の留め金のロックを押さえて、、、

 

留め金を浮かせて外し、チゼルを引き抜き、交換したいチゼルに入れ替えて、再度留め金を装着すれば完了。

 

が、実際使ってみると、先端部の力が分散してしまうため、期待したような破壊力はない。

このタイプは、コンクリートをハツるというより、表面の付着物を削り取るスクレーパーのような用途向きのようだ。

 

そこで、③のタイプを使ってみる。

これだと多少はハツれるようになった。

が、コンクリートをどんどん破壊していく、という当初の想定とは程遠い。

 

こうして、早々に悟りました。

全然ダメだ、ラチがあかん!

 

そう、詳しい人ならすぐにピンときたかと思うが、この程度のコンクリートハンマーでガレージの土間コンをすべて破砕するなんて無謀すぎたのであった。

こうして、計画はあえなく見直しを余儀なくされ、土間コンとの長くて過酷な戦いが始まったのであった。。。

→ メルカリでコンクリートハンマを探す