撞かずの鐘 in 成相寺

雑記

『日本一の大パノラマ』を自称する展望台から少し下ると、成相寺がある。

 

ウィキペディアによると、
2007年(平成19年)、高野山真言宗から独立し、真言宗単立寺院となった。
とのこと。

寺の歴史は古そうだが、こんな最近独立するなんて、何かあったのだろうか。
調べたがよくわからない。

高野山の資金運用とかと関係があるのかな。。。
(運用は後に失敗、脱税等々の問題につながっていく)

 

西国二十八番札所だけあって、巡業者もチラホラ。

 

コレは何だろうか。

巡業者の方が有難そうに触っていたのが印象的だった。

 

本堂内は撮影禁止だが、土間の部分はOKとのこと。

 

寺院内では地獄絵図を数点見ることができる。

かなりの迫力で、圧倒された。

 

障害を持った方や高齢の方も本堂内を見れるよう、エレベーターが整備されていた。

スバラシイ!素直に評価したい。

どんな動きをするのか、見てみたかったな。

 

本堂から少し離れたところにがいた。

すごく大人しい犬だ。

むっちゃ近付いて写真を撮ってみた。

そしたら吠えた(笑)

ある意味、これまで見た番犬の中で一番賢いのではないか。

 

ひとつ願い事を一言ですれば、どんなことでもかなえてくれるという、すごい地蔵菩薩があった。

 

なんと『安楽ポックリの往生も叶えてくれる』とのこと。

こんな地蔵さん、そういないのではないか。

で、本題の「撞かずの鐘」である。

 

立派な鐘楼(しょうろう)には、鐘をつかなくなった理由が書かれている。

 

鐘を作るときに銅湯のルツボに誤って子供を落とした結果、鐘の音が「子供の泣き声」「母親を呼ぶ声」に聞こえるとか何とか。。。

ちなみに地元の人に話を聞くと・・・以下のような話が地元では語り継がれているそうだ。

鐘を作ろうと何度やってもうまく固まらず、途方に暮れていた鐘製造職人?の枕元に神様が現れ、乳呑児を生贄にすれば全てがうまくいく、と告げた。
そこで、「子供なら沢山いるが、金はない」と、お布施を断った家から、子供をもらい、銅湯に入れて新鐘を鋳造したところ、お告げ通りにうまく固まったという。
しかし、実際に鐘を鳴らすと悲しげな子どもの泣き声に聞こえる。
自責の念に駆られた母は橋立の海に身を投げ自殺。
それからは鐘を鳴らすたびに橋立の海が大荒れとなり、ふもとの町が波にのまれた。
それからというもの、鐘は撞かれることはなくなったという。

仏具を作るというのに、仏教の基本的教え不殺生戒を完全に無視するとは思えないのだが、
かと言って、銅湯のルツボに誤って子供を落とすって、普通ではあり得ないのではないか。

なんにしても、400年もの間、本来は撞くために造られた鐘を撞かなかった。
これだけで、鐘に何か霊的なものを感じるようになるってすごいことですね。

って締めくくろうと思ったんだけど、今調べたら・・・
2005年に1日限りの鐘突きのイベントを実施したんだと。

撞かずの鐘のままにした方が、神秘的だったのに(^^;)