ガレージDIY 床をタイル張りに【その2 ハツリ作業】

イナバガレージDIY

イナバガレージの勾配を無くしてタイルを張りたい!

そんな切なる願望を実現すべく、土間コンはつりに着手したのだが・・・

 

まったく歯が立たない!!

 

その強固さたるや、以前に破壊したモルタルの比ではないのだ。

さすが、ガレージの土間コンクリート。

 

モルタルが固まった後に作業をやり直すのは、どれくらい大変なのか!??
失敗は慣れた頃に発生する。 最近、モルタルの扱いも慣れてきたなーと思っていた矢先、、、 失敗しました!! しかも気付いたのはモルタル硬化後… まず、作業内容の説明します。 勝手口のテラス屋根側面パネルを延長したいと常々考えていた。 側面パネ...

 

コンクリートハンマーで、ガンガンとコンクリートを叩き割っていく当初のイメージは早々に崩れ去った。

 

ハツリ作業に使ったコンクリートハンマーは日立工機ハンマ PH-40Fである。

廃盤品ってことで、格安で売られていたものだ。

現行機だと↓これにあたるのかな

 

このコンクリートハンマーでイメージ通りハツることができない理由、それは、、、

パワー不足!

後からメーカーサイトなどを見て知ったが、このコンクリートハンマーの打撃エネルギーは7J 。

6Jまでの主な用途は「フロア材やタイルの剥がし作業」と紹介されており、コンクリートを破壊する用途としては最低限くらいの性能だったのだ。

なお、家庭用電源で使える日立工機の電動ハンマーのうち、最強のモノは70J !

ここまで強力でなくとも、もっとパワーのあるのにすればハツれたかもしれないなぁ。。。

なんて今さら思うわけだが、この時はそんなことにも考えが及ばなかった。

 

そこで次に、切込みを入れてからハツる手法を試みることにした。

作業イメージは以下の通り。

まず、コンクリートへ格子状に切れ目を入れる。

次に、ハツリ機を切れ目にブッ刺して打撃を加え、根元で破断、取り除く。

コンクリートは圧縮強度は高いが引張強度は弱いため、このように溝切りをすることで劇的に弱体化させることができるのだ。

ガレージ奥の土間コンの高さは、入り口よりも約10㎝高い。

よって、水平にするためには、ガレージ奥で深さ10㎝の切込みを入れるのが理想だ。

さっそく、グラインダーを使って土間コンへ切れ目を入れてみる。

ディスクはダイヤモンドカッター セグメントタイプ 。


ガギューン!!

とすさまじい音が出る。

 

グラインダーは、ただでさえ大きな音のする工具であるが、コンクリートを切るとなると、もはや騒音公害レベル

粉塵の量もすさまじい!

防音イヤーマフ、防塵マスク、保護メガネは必須だ。

 

ただし、こんな苦労をしても、実はたいした切込みにはならない。

下の表をご覧いただきたい。

一般的なダイヤモンドカッターの最大切込み深さである。

ディスク外径最大切込み深さ
4105mm25mm
5125mm35mm
8203mm70mm
12305mm100mm

 

使用しているグラインダーに装着できるダイヤモンドカッターの外形は105㎜(4型)。

つまり、最大の切込み深さは25㎜であり、目標の10㎝(100㎜)には到底及ばないのだ。

 

目標の深さまで切込みを入れるには、より大型のコンクリートカッターを使う必要がある。

↓例えばこれ。マキタの12型カッター

 

これなら最大切込み深さは10㎝!

でも、、、かなりデカいし重いしで、素人には危なそう。。。

そして、何と言っても高い。

 

近所のホームセンターではレンタルも可能だが、それでも良いお値段。

そもそも、少しでも近所迷惑にならないよう1度に作業する時間を短かくする必要性や、レンタルの手間などを勘案すると、結局は買った方が累計費用が安くすむようにも思われる。

 

しかし、もちろんホイホイと買えるようなシロモノでもない。

そもそも、こんなの買うぐらいなら外構屋さんに依頼した方が良いのではないか。。。

そんな葛藤をひと月以上続けました…(悩みすぎ)

 

そして結局、購入!!

購入したのは、これ。

 

えーと、やっぱり12型カッター購入は腰が引けてしまって、もう少し控えめな8型にしました。

これなら12型の半額ほどだし、扱いも比較的楽かな、と。

 

ただし、最大切込み深さは7㎝であり、目標の切込み深さ10㎝まで3㎝足りない。

よって、その分は入り口側をかさ上げすることに。

 

こうして、やっと本格的な作業を開始するに至りました。

 

このコンクリートカッターは水を流しながら切断する「湿式」のため、粉塵が舞うことはほとんどない。

ただ、騒音はグラインダー同様にすさまじい。

ご近所へ迷惑にならないかビクビクしながら、できるだけ連続的な騒音を出さないように注意しつつ作業を進めた。

 

こうして、本格作業を開始した初日が終了。

夕方、一部に切込みを入れたガレージの床を眺めながら、やっと悟りました。

この作業、ムチャ時間かかるわ!

そう、コンクリートに格子状の深い切込みを入れるのは、生半可な作業ではなかったのである。

 

DIYができるのは週末数時間。

このペースで作業してたら数年かかるんじゃなかろうか。

私はそう思いました。

 

なお、切込みを浅くすれば、かなりスピードアップが可能だけど、深くハツることができない。

 

うーんこれはイバラの道に足を踏み入れてしまいましたな。

 

続く。。。