宮城県北部には、鬼首(おにこうべ)という温泉群がある。
人に「いいところだよー」と勧められたので行ってみることにした。
鬼首へ行く途中には、鳴子ダムがある。
ダムの高さは94.5m。
日本人のみで建設された初の純国産アーチダムであるとのこと。
車がビュンビュン通る道沿い(しかもカーブ直後)にある看板を、命がけで読んで得た情報である。
なかなか景色の良い所で、紅葉の時期は特に見ごたえのある場所らしい。
鳴子ダムの近くには「鳴子温泉」や「川渡温泉」などがある。
かつては栄えていたようだが、、現在はやたら廃墟が目に付く地域となっている。
中学校も廃校になってるし。
ちなみに鳴子は「こけし」で有名。
そうこうしながら、今回の目的地である「鬼首かんけつ泉」にやってきた。
入場料は大人400円だ。
「るるぶ」によると、施設中に温泉(混浴)があるとのこと!
着替えなどを用意して、意気揚々と向かう。
が、入口ですれ違った熟年夫婦が
「これで400円は高いわ!!」
と、話しているのを聞いてしまった。
400円さえも高いと言われている現状に、若干ひるんだが、
「ここまで来たのだから!」
と意を決して入場。
窓口で料金を払い、中に入ると、いきなり石が売ってあった。
ただの石(火山岩?)のくせに、けっこう高い。
「脳と間欠泉のしくみ」というポスターが張ってある。
東北大学の偉い教授さんが書いた文章だ。
が、脳の仕組みを「かんけつ泉」に例えて説明するあたり、無理やり感が否めない。
かんけつ泉の仕組みは、
「地下水が地熱で温められ、生じた水蒸気の圧力で地下水が吹き上げられる」
というものなのだそうな。
よって、その水温は100~120℃と高温である。
かんけつ泉の吹き上げ場へは進入できないよう、有刺鉄線が張ってあった。
熱湯が噴出すので、危険なのはわかるのだが、見た目が悪い。
どうにかならなかったのか。
かんけつ泉は一定時間周期で、吹き上げるものであり、常に吹き上げているわけではない。
皆、固唾を呑んで吹き上げを待つ。
ただただ、待つ。
事情がわからない人が見ると、かなり奇異な光景である。
おお!!
吹き上がりました\(^o^)/
吹き上がらない所には、ちゃんと注意書きがあった。
正常な人が見れば、吹き上がらないことぐらいはわかりそうだが。
かんけつ泉のお湯が流れ出している水路。
ドギツイ緑色の藻類が発生していた。
これが温泉藻ってやつか!?
で、楽しみにしていた温泉がこちら。
簡単な囲いがあるだけだ。
「女性が入っていたら、どーしよー」
と思ったら、誰も入っていないやん!
そして、この風呂の湯 、ぬるい!
さらに、落ち葉がたくさん沈んでいて、汚ない。
うーむ、こんな風呂入る人おるのか?
などと思っていたら、後日行った人が入ったとのこと。
ある意味尊敬しました。